黒澤明 「用心棒」(1961/日)

amazon ASIN-B000UH4TTG黒澤明の『用心棒』を見た。
内容は江戸時代の宿場町に現れた浪人が、争う二つの勢力の両方に用心棒代を競らせつつのらりくらりと両方の壊滅を目指すというもの。冒頭とも言える始まって直ぐの、野良犬が人間の手首から先をくわえて「ご飯~♪」とばかりに嬉しげに歩いているシーンで否応にも期待が高まる。
無法地帯となった宿場町の雰囲気は最高である。人相の悪いやくざ者が得物を持ってうろうろ歩き、毎日が博打と刃傷沙汰で、桶屋は毎日棺桶が売れて大喜び。
もうこれは「北斗の拳」の世界、「ヒャーッハ!ここは通さねぇ!!」の世界であり、当然そこに圧倒的な強さを持ったケンシロウ的存在が現れて一人で町を救うわけである。
三船敏郎が「七人の侍」で演じた侍は愁いと笑いを帯びた野人然としたものやったけど、この「用心棒」では親しみと可笑しみをもつ野性的で圧倒的に強い侍で中々良い感じであった。
色々策略を練って敵の同士討ちを目指すも完全には上手くいかず、結局一人で敵勢力と直接対決で戦うところなどもう北斗の拳である。
等と書くとバカっぽいけど、今の時代から思えば無茶苦茶なバカな宿場町の設定もとても楽しかった。こんな事を書くと怒られるかもしれないけど、「完成度が高すぎてバカ映画に見えないバカ映画」だと思った。普通の映画好きの人は勿論、バカ映画好きにもとても楽しめるだろう。
続編である『椿三十郎』もぜひ見ようと思った。

2件のコメント

  • 黒澤明の『用心棒』と「北斗の拳」を重ね合わせるイメージに思わず笑ってしまいました(笑)
    続編の『椿三十郎』がリメイクされて12月から公開されるようで、観てみたいな~と思っていたので、リメイクより先に『用心棒』と併せて黒沢の『椿三十郎』を私も観てみようと思います(^▽^)
    実は『椿』の原作、山本周五郎の『日日平安』を先日手に入れたばかりで、なんだか奇縁を感じます。
    昔の映画をたくさん観れるのは素敵ですね。つっこみ所がたくさんありそうですか得るモノも多そうですね!(*^▽^*)

  • 本にしろ音楽にしろ古典や古臭いのが好きなので、映画も古いのが性に合うようです。
    mimiさんも『用心棒』と『椿三十郎』観られましたら、ぜひ感想を聞かせてくだされです。

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