デニス・ホッパー 「イージー・ライダー」(1969/米)

amazon ASIN-B00005LMFEこの日もジャック・ニコルソンが出てるっつんでデニス・ホッパーの『イージー・ライダー』を観た。
麻薬の密輸で大金を得た男二人が、ハーレーを買ってカリフォルニアからニューオリンズを目指し、ヒッピーや自分たちをチンピラ扱いする保守的な農夫たちと関わりあいながら旅をする映画である。
ジャック・ニコルソンがガハハと笑いながらバイクを運転している様を想像して観始めたのやけど、彼は不良弁護士の役柄で期待はずれでありつつもこの役もいい感じであった。
いかにもアメリカ的若者の「自由」と保守的な人々との軋轢、ヒッピーの若者やコミューンなど当時の話題を盛り込みつつ、ブレードランナーが近未来未のディストピアSF文化像の基礎となったように、ロック、ライダージャケット、大排気量バイクで表わされるようなアメリカンな文化圏の基礎のようなものなった文化的な意味合いも持つのだろう。
このような雰囲気の人間やバイクを指して「北斗の拳のジャギ」と今までは言っていたのだが、「イージー・ライダー」みたい。と言うほうがよりオリジナルに近くて正確な例えとなるのである。
観戦者にとって、ツール・ド・フランスが自転車レースであると同時にフランス観光案内の側面を持っているけど、このイージーライダーをアメリカ地方観光案内のように観て、アメリカってほとんどが荒野なんやなぁと思った。

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