映画 15 9月 2007 小津安二郎「東京物語」(1953/日) ASIN:B000VRRD20 小津安二郎の『東京物語』を観た。もちろん「有名やけど見ていない昔の映画を見よう企画」の一環で、日本だけではなく、世界的にも評価の高い傑作の一つとみなされる事の多い映画である。 年老いた老夫婦が尾道から東京へ子供たちを訪ね歩くも、日々の生活に追われる子供たちはちゃんと相手をする事ができない。老夫婦は戦死した息子の未亡人の親切さに触れてそれなりに満足して尾道に変えるも、[…] 続きを読む
映画 10 9月 2007 ウィリアム・ワイラー 「ベン・ハー」(1959/米) ASIN:B00005LK12 「有名やけど見ていない昔の映画を見よう企画」の一環で『ベン・ハー』を見た。 紀元後数十年あたりのローマ帝国に占領されたエルサレムで、かつては親友であったメッサラにガレー船送りにされた、有力貴族のベン・ハーの復讐物語をキリストの磔刑までの話とリンクさせて描いた、4時間近い一大スペクタクル史劇ということである。まぁ史劇といっても架空の物語やけど。 この映画は古典として不[…] 続きを読む
映画 5 9月 2007 黒澤明「七人の侍」(1954/日) 「有名やけど見ていない昔の映画を見よう企画」と言うことで、実は見た事が無かった『七人の侍』を見た。 ASIN:B000UH4TRS 盗賊団と化した野武士に略奪されている村落が、野武士を返り討ちにするために傭兵として侍を雇い、集まった個性豊かな7人の侍が村を率いて野武士と合戦を行う。と言う長い話やけど、まったく退屈しない。中だるみすらない。 砦の場所と味方の数を自白させた敵の捕虜を鍬でもって敵討ちす[…] 続きを読む
映画 28 8月 2007 黒澤明 「生きる」(1952/日) ASIN:B000VJ2DOQ 「有名やけど見ていない昔の映画を見よう企画」の一環として黒澤明の『生きる』を見た。 今となっては「生きる」とか「生きろ」とかいった言葉はどうでも良い文脈で散々使い古されてチープになっているけど、「生きる」や「生きろ」という言葉はこのように使うのだというお手本のように「ただ生きる」が「エウ・ゼーン」の意味合でいの「生きる」となる様が描かれていた。 アマゾンに掃いて捨て[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 25 8月 2007 「ナバロンの要塞」(1961/米)/久しぶりの「寒い」 ASIN:B000BVVFIO 「有名やけど見ていない昔の映画を見よう企画」ということで『ナバロンの要塞』を観た。 難攻不落の要塞に海に向けて設置された大砲2門を、味方の駆逐艦が通過する前に破壊するという任務に、それぞれ得意技術を持つ6人の精鋭が挑む話である。古典的な快作やけど、昔の映画の癖に敵やろうが寝返った味方やろうが情け容赦なく殺すのがちょっとびっくり。どこかのサイトでも言っていたように、人[…] 続きを読む
映画 24 8月 2007 テリー・ギリアム「バロン」(1988/英 独) ASIN:B0009J8E8C ドイツの童話『ほらふき男爵の冒険』の映画化と言う事になっている、テリー・ギリアムの『バロン』を見た。 地球の反対側の的を射抜くスナイパー、弾よりも早く走る韋駄天、船三隻を振り回す怪力男、口から吐いた息で師団丸ごと吹き飛ばす小人を家来に引き連れたバロンの冒険劇。 妙にシュールで変な美しさのある躁な世界であり、こういうのが好きな人にはたまらんのやろう。 無茶苦茶で不真面[…] 続きを読む
映画 21 8月 2007 スタンリー・キューブリック 「突撃」(1957/米) ASIN:B00005EYQ0 キューブリックが監督だということで、「突撃」を観た。 第一次世界大戦で砦を巡ったフランスとドイツの塹壕戦を描いたもので1957年公開と結構古い初期の監督作品である。 カメラワークがどうとか反戦がどうとか言われるけど、私自身は特にそんなことに興味は無く、あんまりキューブリックという感じがしなかった。 この映画はキューブリックや映画を語る上での歴史的な価値があるという言[…] 続きを読む
映画 17 8月 2007 スティーブン・スピルバーグ「未知との遭遇」(1977/米) ASIN:B000H1RGUE 「有名やけど見ていない昔の映画を見よう企画」の一環ということでこの日は『未知との遭遇』を見た。 地球外生命体との「ファーストコンタクト物」を描くものであるけど、全編善意と好意に満ちていてなんとも心地よい。 何にも物怖じしない純真無垢な子供のようにでもなく、自分の使命や強さを意識しているエリートや超人の様に地球のためでもなく、沢山の大人たちがお互い寄り集まって恐れと好[…] 続きを読む
映画 15 8月 2007 「フィッシャー・キング」(1991/米) / 「アンジェラの灰」(1999/米 アイルランド) 今日も暑い。クーラーの無い我が部屋で続けざまに『フィッシャー・キング』『アンジェラの灰』を観る。 ASIN:B00005M931 テリー・ギリアム監督の『フィッシャー・キング』はその名の通り漁夫王の聖杯伝説をモチーフに、落ちぶれた人気DJと精神を病んだホームレスの友情、そしてそれぞれの恋愛と癒しを描く物語である。 と書くとチープやけど、中途半端なリアルさを追求しない荒唐無稽なストーリーと展開がギリ[…] 続きを読む
映画 13 8月 2007 スタンリー・キューブリック 「2001年宇宙の旅」(1968/米 英) ASIN:B000IU4MYC 暑い最中に「有名やけど見ていない昔の映画を見よう企画」の一環として「2001年宇宙の旅」を観る。実は観るのは始めてである。 パッケージの絵は宇宙ステーションやし、タイトルも「宇宙の旅」やし、とりあえずは宇宙の映画らしい…という程度の予備知識で見たのやけど、冒頭でいきなり類人猿が出てきて「えっ?宇宙の映画やんなぁ??」 しかしながら類人猿が崖上から豹に襲われるシーンは[…] 続きを読む