黒澤明 「生きる」(1952/日)

amazon ASIN-B000VJ2DOQ 「有名やけど見ていない昔の映画を見よう企画」の一環として黒澤明の『生きる』を見た。
今となっては「生きる」とか「生きろ」とかいった言葉はどうでも良い文脈で散々使い古されてチープになっているけど、「生きる」や「生きろ」という言葉はこのように使うのだというお手本のように「ただ生きる」が「エウ・ゼーン」の意味合でいの「生きる」となる様が描かれていた。
アマゾンに掃いて捨てるほどの感想と評があり、そのどれもが「べた褒め」に近いように、確かに良い映画だった。
生きる希望を失った主人公に「どうしてそんなに生き生きと生きられるのか?」と問われた活発で生気ある元部下の答えが「ただご飯食べて、ただ働いているだけよ」と言うのが印象的で、主人公の葬式で部下やら同僚が酔っ払って明日になれば忘れるような決意までしてしまうシーンが大好きである。
「いのち短し。恋せよ乙女。」「一粒の麦もし地に落ちて死なずば、ただ一つにてあらん、死なば多くの実を結ぶべし」と言った映画だった。

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