映画 23 8月 2009 映画:セルゲイ・パラジャーノフ「ざくろの色」 / ロシア的マジックリアリズム / 理解できないものは反体制か ASIN: B00023GSIS 2ヶ月ほど前に観たタルコフスキーと並び称される(らしい)旧ソ連の巨匠、セルゲイ・パラジャーノフの「ざくろの色」 の感想を今更ながら書いてみる。 映画の冒頭で「この映画はサヤト・ノヴァの生涯を描いたものではない。人類にとって記念碑的な価値をもって美しいサヤト・ノヴァの詩の世界を,映画という手段で表現することを試みたものである。」という説明がなされるとおり、そのサヤト[…] 続きを読む
映画 18 7月 2009 映画:「落下の王国」 / プラス側から見た妄想の映画化 ASIN: B001KUP8W4 「ザ・セル2」を観て激しく微妙であったけど、今度こそターセム・シン監督の「ザ・セル」に続く二作目であり、衣装も石岡瑛子が担当している「落下の王国」を観た。 某レディに貸してもらわなければレンタル屋さんにあってもスルーしていたかもしれない。 数々の世界遺産でロケを敢行し、石岡瑛子のデザインした衣装がふんだんに投入されたことで、ひたすら衣装とロケーションが映える映像の[…] 続きを読む
映画 14 7月 2009 映画:「ザ・セル2」/前作からジェニファー・ロペスと石岡瑛子と予算を引いたような… ASIN: B001R0WCNK 馬の輪切り映像でお馴染みの「ザ・セル」の正統的な続編である「ザ・セル2」ってのを見た。 前作の「ザ・セル」はストーリー自体は特に可もなく不可もないものの、石岡瑛子の衣装とそれを身に纏ったジェニファー・ロペスが見所であり、彼女がいろいろなコスプレで色々な場所でポージングするのを「ほへー」と鼻の下を伸ばして見る映画であったのだが、つい出来心で借りてきた「ザ・セル2」は[…] 続きを読む
映画 25 6月 2009 映画:「アンダーワールド」「アンダーワールド2 エボリューション」 / ゴシック青い怪物君 / 種族差より個人差 ASIN:B0000YTR50 ASIN:B000FUTUQK なんとなく「アンダーワールド」とその続編「アンダーワールド2 エボリューション」を観た。 吸血鬼であるヴァンパイアと狼男族であるライカンスロープの千年にもわたる抗争は現代でも続いており、優勢のヴァンパイア族はライカン族を絶滅に追い込むべく日々ライカン狩りを行っていた。 地下鉄で狩ろうとしたライカン族に激しい抵抗にあったヴァンパイア族の[…] 続きを読む
映画 24 6月 2009 映画:「ヒットマン」/ オッス!オラオレオレ暗殺者 ASIN: B001WBXLYI 某レディーがオモロイオモロイというので「ヒットマン」を観た。 観てから知ったのだが、原作がゲームらしく、製作にリュック・ベッソンが関わっているらしいけど、まぁ映画としては可もなく不可も無くと言ったところ。 あれだけオモロイオモロイと言われていたので期待だけがやたらと高かったのかもしれない。 主人公の名前を持たないヒットマン青年が暗殺者の癖に異様に目立つスーツに赤ネ[…] 続きを読む
映画 23 6月 2009 映画:「ボーンアイデンティティー」「ボーンスプレマシー」「ボーンアルティメイタム」 / ボーン! x3 /オーシャンズ1 ASIN: B00007G0LR ASIN:B00067HDWK 某ごら氏お勧めのボーンシリーズ「ボーンアイデンティティー」「ボーンスプレマシー」「ボーンアルティメイタム」をボーン!ボーン!ボーン!と一度に観た。 特殊任務を帯びた特殊部隊の特殊セクションのエリートだった主人公が記憶を失い、自分自身の存在と自分自身を取り巻く陰謀と謎を追うという話ということで、一応スパイ系アクション映画というくくりに[…] 続きを読む
映画 22 6月 2009 映画:「バンテージポイント」 / 羅生門 でなくカーチェイス ASIN: B001AE6HFM だいぶ前の話であるが、「バンテージポイント」を観た。 前評判も見た後の感想も結構高いという話で、あるひとつの大統領暗殺事件を複数の目撃者から何通りにも解釈したような映画だという風な予備知識を持って観た。 勝手に黒沢的羅生門的にひとつの事実を複数の人がまったく違うように解釈して、真実がまったくわからんやんけーなストーリーを想像していたのやけど、ひとつの事件に対して目[…] 続きを読む
映画 18 6月 2009 「ダイ・ハード3」「ダイ・ハード4.0」 / モラル的に13禁 / スッキリしてはいけない ASIN: B000PDZJDU ASIN: B000VOCHR4 なんとなく観ていなかった「ダイ・ハード3」と「ダイ・ハード4.0」を一度に観た。 「ダイ・ハード3」はニューヨーク全土、「ダイ・ハード4.0」ではアメリカ全土と、シリーズ名というかメジャーバージョンアップする度に舞台が大きくなっている。 この映画を観る前に「ボーン・シリーズ」を観ていたのだが(感想はまた後で)、インテリジェンスな雰[…] 続きを読む
映画 17 6月 2009 映画:「スパイダーマン3」 / 通過儀礼としてのダークサイドとの戦い ASIN: B0022F6LZ4 シリーズ通してサム・ライミが監督のスパイダーマン3を観た。 前作「スパイダーマン2」の最期でスパイダーマンでありながらもちゃんと個人として生きることを決意し、愛する彼女と結ばれた主人公であるが、スパイダーマンとしての名声も、学生としての成績も申し分ない生活を送っていた。 ノリノリでイケイケの主人公と引き換え、主人公の彼女は仕事も上手く行かず、主人公とすれ違うように[…] 続きを読む
映画 23 4月 2009 映画:スパイダーマン2 / 素顔を晒しまくるヒーロー / オッサン化するスパイダーマン ASIN: B0001A7CZU 前作でスパイダーマンとして生きることを受け入れ、私人である事を犠牲にする覚悟を持った主人公であるけど、ニューヨークでのスパイダーマン人気が高まるのに引き換え、彼自身の生活はボロボロ。 スパイダーマンであることを優先するばかりに、大学、バイト、好きな女の子との関係、すべて上手くいかない。 自分がスパイダーマンであることに嫌気がさしつあるところに、主人公に愛想をつかし[…] 続きを読む