映画 5 11月 2007 黒澤明 「白痴」(1951/日) ASIN:B00006RD6E 黒澤明の「白痴」を観た。これはタイトルどおり、黒澤明も大好きらしいドストエフスキーの同名の小説の映画化である。 ドストエフスキー原作で黒澤明が監督で原節子と三船敏郎が出てるとなればもうそれだけで私のツボを直撃である。 舞台はペテルブルグではなく札幌で、登場人物も日本人になっている。舞台や登場人物こそ違えど、いかにも寒々しい雪と吹雪と白い町並みの環境的な状況、登場人物[…] 続きを読む
映画 4 11月 2007 黒澤明「隠し砦の三悪人」 (1958/日) ASIN:B000UH4TT6 黒澤明「隠し砦の三悪人」を観た。ストーリーは戦に破れて落ち延びた姫を、お家再興のために膨大な軍資金と共に、武将の一人が道中で会った百姓二人と同盟国まで送り届ける話である。黒澤明的に典型的な娯楽時代劇という感じであろうか。 スターウォーズがこの映画からたくさんのヒントを得て作られたというのは有名な話らしく、世界的にも評価が高いらしい。しかしながら私はスターウォーズを見[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 3 11月 2007 ケーキが無ければ、パンを食べればいいのに 仮退院のお手伝いをし、パン食べ放題と化したお食事会に参加する。 主催者の某氏がデザートを選ばせろと店に電話で交渉しようとしていたけど、この店はパンお代わり自由なのであり、私に言わせれば「ケーキが無ければ、パンを食べればいいのに」である。 そして同氏から肥やしとなっていたらしいDIATONEのDS-66Zを奪ってくる。 おおーいい感じ。結構憧れのスピーカーやったので嬉しいなぁ。ボリューム大きめでブリ[…] 続きを読む
音楽 2 11月 2007 ベートーヴェン:最後の三つのピアノソナタ バックハウス、内田光子 ASIN:B000CBNZ5O ASIN:B00005FLK0 ベートーヴェンの最後の三つのピアノソナタ、30、31、32番を満を持して録音された内田光子の演奏と、古典的名演であるバックハウスの二回目の全集録音で聴いた。 内田光子の演奏は全体的に没入感と感情移入たっぷりでとても雄弁な感じがする。とても丁寧で気を使っているのが感じられ、ちょっと端正過ぎるような気もするけど32番の第2楽章はこんな風な[…] 続きを読む
音楽 30 10月 2007 ジョスカン・デ・プレ 「ミサ:舌よ、ほめたたえよ」 ASIN:B00005ATCX なんとなくミサ曲が激しく聴きたくなったのでイギリスの声楽アンサンブル、タリス・スコラーズが歌うルネサンス期のフランドル派の作曲家ジョスカン・デ・プレのミサ曲の二つ「Pange lingua」「La sol fa re mi」を聴いた。 このCDに入っているミサ曲の録音は1987年の英グラモフォン誌Record of the Yearに選ばれた(らしい)というだけあっ[…] 続きを読む
映画 27 10月 2007 「シャイニング」(1997/米) 「プレスリーVSミイラ男」(2002/米) ASIN:B000NY14JE ASIN:B000065859 タイトルに釣られて「プレスリーVSミイラ男」を、ずっと前から見たかったスタンリー・キューブリックの『シャイニング』を観た。 「プレスリーVSミイラ男」は好きな人にはたまらんらしいブルース・キャンベルが主演であり、名作の誉れが高い「シャイニング」はジャック・ニコルソンの演技と共に古典的なネタの宝庫であろう。 (さらに…)[…] 続きを読む
映画 26 10月 2007 カルトと言われるSF映画二つ ASIN:B00006AFZ6 ASIN:B00005R22R 「有名やけど見ていない昔の映画を見よう企画」はまだまだ続く。リドリー・スコット監督の「ブレードランナー」、テリー・ギリアム監督の「未来世紀ブラジル」を観た。どちらもそのスジではカルト的な人気を集めている近未来SFである。 『ブレードランナー』はなぜか『ニューロマンサー』の映画化やと思い込んでいたけど、実際の原作はフィリップ・K・ディッ[…] 続きを読む
音楽 25 10月 2007 『バッハ:ゴルトベルク変奏曲』ミッシャ・マイスキー弦楽三重奏 ASIN:B000HOJDGG去年の終わりころに十字屋の視聴コーナーで聴いてたまらんかったCDをやっとちゃんと聴く機会に恵まれた。 弦楽三重奏に編曲された、J.S.バッハのゴルトベルク変奏曲、ミッシャ・マイスキーがチェロ、ジュリアン・ラクリンがヴァイオリン、今井信子がヴィオラである。 グレン・グールドの演奏する「ゴルトベルク変奏曲」は「天一のラーメンはラーメンではなく天一という食べ物」であるように[…] 続きを読む
映画 19 10月 2007 黒澤明 「羅生門」(1950/日) ASIN:B00006AUUZ 黒澤明の『羅生門』を観た。世界に日本映画と黒澤明の存在を知らしめる契機になった、世界的にも有名な作品ということである。 内容は芥川龍之介の『羅生門』と『藪の中』をミックスしたようなもので、一人の盗賊によるある検非違使に対する殺人事件に関しての、容疑者の盗賊、被害者の妻、被害者の検非違使、目撃者のそれぞれの証言としての回想シーンがメインになっている。 しかしながら、そ[…] 続きを読む
映画 14 10月 2007 スタンリー・キューブリック 『バリー リンドン』(1975/米) ASIN:B00006585H スタンリー・キューブリック 『バリー リンドン』を見た。 18世紀、七年戦争前後のヨーロッパを舞台に、農家の平民が嘘とペテンを武器に世渡りし、富と名誉を求めて上流階級へと這い上がる、山あり谷あり波乱万丈の物語である。 と言うと、めまぐるしく場面が展開する息もつかせない物語を想像するけど、実際は淡々と、退屈なくらいに物語は進行する。 蝋燭の光や窓から挿す光の自然光のみ[…] 続きを読む