ミロス・フォアマン  「カッコーの巣の上で」(1975/米) 映画

ミロス・フォアマン 「カッコーの巣の上で」(1975/米)

ASIN:B0007IOJSY チェコから亡命したミロス・フォアマンの1975年の映画である「カッコーの巣の上で」を観た。観てから知ったのだが、私の好きな「アマデウス」もこの監督が撮ったらしい。 主演はシャイニングを観てからというもの、名前を聞くだけで笑いがこみ上げてきそうなジャック・ニコルソン。さらには舞台が精神病院の隔離病棟と言う事でそれだけでワクワクである。 強制労働から逃れるために精神障害[…]
ヴィンセント・ギャロ「バッファロー66」(1998/米) 映画

ヴィンセント・ギャロ「バッファロー66」(1998/米)

ASIN:B00005FPTM 「有名やけど見ていない昔の映画を見よう企画」ということでヴィンセント・ギャロの「バッファロー66」を観た。 しかしながらこの映画はどうもそれほど有名ではなかったらしい。周りの人で知ってる人や観た人がほとんどおらんかった。どちらかと言うと「その筋では有名な映画を観よう企画」と言うくらいの感じか。そのスジがどんなスジかはわからんけど。 ストーリーは5年ぶりに刑務所から出[…]
加齢と成長は比例しないの法則 日記/雑記/妄談

加齢と成長は比例しないの法則

雨仕様の服で出勤したものの雨は降らず。喜ばしい事ではあるけど釈然としないものを感じながら自転車に乗る。 最近年を取ったなぁと思うことが多くなった。 若い頃は年を取るにつれて精神的なものが比例して成長すると思っていたものやけど、年を取る事と人間的成長は全く別であることをひしひしと感じる。ただ、年取ると成長している場合が多い。というだけの事である。 結局人間的なものは年齢差によるものよりも個人差の方が[…]
欲求はものさし 日記/雑記/妄談

欲求はものさし

この日は映画を観ずにグレン・グールドのピアノを聴きながら風呂で本を読む。 独善的なまでに高慢で他人を軽蔑するピアニストと、神のみを愛して余りに自分と世界を軽蔑するキリスト者は全く対極の位置にあるけど、どちらも私にとって惹きつけられるものがあるのは不思議と言えば不思議、でも無いか。 自分に腹を立てたり自分にうんざりしていると、自分に腹を立てない人間を腹立たしく感じたり、自分にうんざりしていない人間に[…]
「ウルトラヴァイオレット」≠「ガン=カタ」 orz 映画

「ウルトラヴァイオレット」≠「ガン=カタ」 orz

ASIN:B000IJ7N9O ガン・カタでお馴染みの「リベリオン」と同じ監督っつんで期待大の「ウルトラヴァイオレット」を観た。 中途半端なCG、中途半端な世界観、中途半端なキャラクターと3拍子そろったすばらしいB級バカ映画だった。一人の命を守るために大量虐殺を行うところも同じ。やっぱり監督のカート・ウィマーは分かってらっしゃる。 ストーリは良いとして、ミラ・ジョヴォヴィッチの服の色が変わったり髪[…]
スタンリー・キューブリック 「ロリータ」(1962/英) 映画

スタンリー・キューブリック 「ロリータ」(1962/英)

ASIN:B0007Z9YAU スタンリー・キューブリックの「ロリータ」を観た。かの有名なナボコフ同名の小説が原作やけど、原作は未読。 ロリコン、つまりはロリータコンプレックスの語源ともなった物語やね。 しかしながらセクシャルなシーンが全く無かったが故か、主人公のおっさんは今で言うところのロリコンに見えなかったし、ただの親バカお父さんを突き詰めて行った方向性にしか見えなかった。 この映画を観た事あ[…]
黒澤明 「蜘蛛巣城」(1957/日) 映画

黒澤明 「蜘蛛巣城」(1957/日)

ASIN:B000UH4TS2 シェイクスピアの『マクベス』が原作で、それを翻案して作成された「蜘蛛巣城」を見た。 全編通して怖ーい雰囲気が充満していて中々いい感じ。おまけに役者が着ている鎧や着物などの衣装も見ごたえがあった。 山田五十鈴が「洗っても洗っても…」って手を洗うシーンな中々ぞくぞくするものがあったし、パッケージの三船敏郎の矢のシーンも中々のものである。 なんか雰囲気が「雨月物語」に似て[…]
清くて純粋で脆くて尖った風 日記/雑記/妄談

清くて純粋で脆くて尖った風

昼前に起きてオムレツとパスタを作って食し、繕い物とボタン付けをして、ヘチマを収穫してから黒澤明の「蜘蛛巣城」を見る。 夕食後ヲクで物欲を見たし、風呂でポリーニを聞きながらパスカルの『パンセ』を大量の汗を流しつつ読む。 日付が変わるころに自転車に乗ってレンタル屋に繰り出す。 寒いのは好きではないけど、身を切るような冷たい風の中を自転車で走るのは好きだ。コートとマフラーと手袋と伊達眼鏡と帽子を装備して[…]
小判の雨でも降ればよい 日記/雑記/妄談

小判の雨でも降ればよい

ASIN:B000UH4TSW 黒澤明の『どん底』を見た。 この映画はゴーゴリーの同名の戯曲が原作で、舞台を江戸時代の棟割り長屋に移したもの。様々な事情でこの長屋に流れ着いた最底辺の人々の人間模様が描かれる。 同監督の撮った「どですかでん」と同じようなテーマであるけど、「どですかでん」では各自各々の個性で貧乏と現実と苦しみと戦い、また逃避しているのに対して、この「どん底」では長屋一体となってそれら[…]
マウリツィオ・ポリーニ 「ベートーヴェン:後期ピアノ・ソナタ集」 音楽

マウリツィオ・ポリーニ 「ベートーヴェン:後期ピアノ・ソナタ集」

ASIN:B00005Q7R3 マウリツィオ・ポリーニの「ベートーヴェン:後期ピアノ・ソナタ集」を聴いた。 ミラノ生まれのポリーニの弾くピアノは技術的に完璧すぎて冷たいとかサイボーグとか言われることが多いらしい。 18歳でショパン国際ピアノコンクールで全員一致で優勝をした後、直ぐ演奏活動に入らずに10年近く勉強を続けたらしいというエピソードからも、彼は一般的なイタリア人のイメージにない真面目さと勤[…]
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