スタンリー・キューブリック 「ロリータ」(1962/英)
2007年11月25日
スタンリー・キューブリックの「ロリータ」を観た。かの有名なナボコフ同名の小説が原作やけど、原作は未読。
ロリコン、つまりはロリータコンプレックスの語源ともなった物語やね。
しかしながらセクシャルなシーンが全く無かったが故か、主人公のおっさんは今で言うところのロリコンに見えなかったし、ただの親バカお父さんを突き詰めて行った方向性にしか見えなかった。
この映画を観た事ある人やネット上からは「気持ち悪い」という感想をよく聞いたけど、特に気持ち悪いとも思わなかった。どちらかというと紳士的なくらいであると思った。
今時もっと気持ち悪いやつは何ぼでもいるし、この映画のおっさんは気持ち悪いと言うよりはアホやなーと言う感じである。
これで少女ロリータが魅力的であればそれなりの見所にでもなったのやろうけど、彼女自身は典型的で凡庸なアメリカ的ビッチ高校生と言う感じでそれも無し。まぁそこがキューブリックの狙いなんやろうけどね。
要所要所に出てくる人物がDr. Strangeloveチックなキューブリックっぽい狂いっぷりでおもろかった意外に特になんということはない映画であった。