日記/雑記/妄談 25 2月 2007 『重力の虹』の重力 金曜日の夜に9時10時というレベルの早寝をして、次の日の土曜の朝、眼が覚めたのが心底残念になるほどの夢を見ていたことに気付く。これほどまでに眼が覚めたことを後悔したのは久しぶりだ。 起きてから昼過ぎまでに犬の本を一冊読み、感想をブログにアップしていよいよトマス ピンチョン『重力の虹』に取り掛かる。 6ポイントくらいの小さい文字の上下2段組の500ページあまりの2巻構成。ドンキホーテよりは短いやろう[…] 続きを読む
本 24 2月 2007 ポール オースター 『ティンブクトゥ』 ISBN:4105217119 ポール オースターの『ティンブクトゥ』を読了。 普通なら表紙を見た時点で絶対に読もうとは思わないけど、ポール・オースターと柴田元幸コンビ、あとネットでもそこそこ評判が良いようで読む事にした。 オリジナル版は1999年に、柴田元幸の手になる翻訳は2006年の9月に出版された。 内容は、はたから見ればただのホームレスに過ぎない放浪の詩人である主人に先立たれた犬が、犬の視[…] 続きを読む
本 23 2月 2007 アン ファイン 『チューリップ・タッチ』 ISBN:4566024008 YA本(ヤングアダルト)という十代の読者向けのジャンルがあるのを最近初めて知ったのだが、この『チューリップ・タッチ』はそのYA本でも、図書館の資料区分は「児童」となっているくらいの、どちらかというと児童書になるらしい。 作者が児童文学者ということで児童文学の枠に入れられたのではなく、最初から児童書として書かれた本のようである。 私は児童書を読む事はほとんどないけど、[…] 続きを読む
本 22 2月 2007 ポール オースター『ミスター・ヴァーティゴ』 私のお気に入りの作家の一人であるポール オースターを久しぶりに読んだ。 彼の小説は『リヴァイアサン』を最後に読んでいなかったけど、この『ミスター・ヴァーティゴ』はその二年後の1994年に出版されていたらしい。 ストーリーを要約すると、1920年代後半、世を拗ねた不良少年の孤児ウォルトは、イェフーディ師匠と出会い「空を飛ぶ」修行を始めた。 波乱万丈の人生、色々な出会いと別れを老人となったウォルトが昔[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 21 2月 2007 フテ読みアルよ 今日はガテン系作業という事で私服で働く。 モニタを運びPCを運びと中々楽しかった。実際に物が移動するもんで成果なり結果なりがはっきりと出るのでわかりやすい。コンピューター相手にねじ伏せるのは技術力しかものを言わんので無理な事をいくら努力しても前に進まないようなことが多いけど、物を運ぶというのは働けば働くほど結果が出るので安心して働ける。 仕事帰りに図書館で本を受け取って帰宅後、ヤフオクで買った42[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 20 2月 2007 ただ消え去るのみ 学生の頃は利用者として使い、働き始めてからも手塩をかけて面倒を見ていた愛着ありまくりのPC35台あまりがようやくにして入れ替えという運びになり、廃棄するって事で息の根を止めてきた。 HDDのすべてのセクタをゼロで上書きしてすべてのデーターを消去。正にタブラ・ラーサ。 生まれた時と同じ様な姿になって天寿を全うしたわけだ。 しかし、壊れて使用できなくなっていたはずの数台が奇跡的に起動したのには驚いた。[…] 続きを読む
Computer 19 2月 2007 グループポリシーでWindowsXPクライアントのデスクトップに「マイコンピューター」と「マイドキュメント」を強制表示させる。 なんだかWindows事を書くのは久しぶりのような気がするが… WindowsXPではデフォルトでデスクトップの「マイコンピューター」と「マイドキュメント」アイコンが非表示になっているけど、これをグループポリシーで表示できるように制御したい。 「アイコンを表示しない」なり「アイコンを表示するのを許可しない」ようにはできるのだが、どう頑張っても強制的に表示するよな設定項目は無いようだ。 ということで[…] 続きを読む
本 18 2月 2007 柏祐賢 『学問の道標―学究者におくる』 先日某レディがちょっと思いつめた顔で「大学の先生を目指すわけでもないのに修士や博士で必死で勉強している人たちが何をしたいのか何を目指しているのかが全く理解できない」と言ったのだが、今までちょくちょく研究室に来る学部生にそういうことを聞かれた事があったけど、そういう疑問自体に久しぶりに接したような気がして逆に新鮮やった。 「彼らのお陰で、知的な意味で世界が利益だけを価値としてては絶対進まん方向に進歩[…] 続きを読む
本 17 2月 2007 ブリジッド オベール『カリブの鎮魂歌』 フランスの作家ブリジッド オベールの五作目の長編で1997年にオリジナルが発表された『カリブの鎮魂歌』を読了。 借りてきたその日の夜のうちに四分の三ほど読んで次の日の朝に残りを一気に読んだ。 以前に同じ作者の『マーチ博士の四人の息子』を読んでその感想をこのブログに書いたけど、それを某毒舌紳士が読んでくださっていたようで、ブリジッド オベールが好きだという彼に色々と教えてもらったのだが、彼が言うには[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 16 2月 2007 戦場にかける橋 土日挟んでも何やってたか忘れない程度に何とか仕事を片付けて、文字どおり飛ぶように図書館に駆け込む。 蛍の光が流れる閉店(館)作業中の中、借りていた本を返し、予約していた本を受け取る。 普通のお店のように図書館の人に「有難うございます。」と言われる度に違和感を感じるのだが、自分が給料を貰っている納税者に対しての「ありがとう」だと勝手に解釈しておく。 そうは言っても有難いのはどちらかというとこちらの方[…] 続きを読む