日記/雑記/妄談 27 6月 2013 草間彌生『水玉の履歴書』/「いのちだいじに」 「世の中には二種類の人間がいる。~する人と、~する人だ」的な区分方でもって人間を真っ二つに分けるやり方があるけど、最近思うのは「自殺を身近なものと感じる人間と、まったく自分とは関わりのないものだと捉える人間がいる」ということだ。 そしてそれはたぶんほとんどの場合、ずっと固定されたものであり続けるように思う。「自殺」を考える人間は多かれ少なかれずっとその事を一生考え続けるし、それでない人にとってそれ[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 20 6月 2013 生きてゆくふりをして生きてゆく 久しぶりに村上春樹のデビュー作である『風の歌を聴け』を読み返した。 彼はその中で 文章を書く事は自己療養の手段ではなく、自己療養へのささやかな試みに過ぎない と語っている。 私が村上春樹を好きなのは、彼が文章を書く事で自分自身を含めた世界を丸ごと救済しようとしている。と感じられるからだ。ということに気がついた。 それでも僕はこんな風にも考えている。うまくいけばずっと先に、何年か何十年か先に、救済さ[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 13 5月 2013 思い出し怒り その時は何とも思わなかったけど、後から良く考えると腹が立ってくるという事がよくある。 でも、そんなことワザワザ思い出して考えて一々腹立てどこかにたどり着けることなんかほとんどないし、ただただ時間が勿体ないだけだ。 それよりも「腹が立った」という感情を私が抱いたことそのものの方にこそ注目すぺき考えてみる余地があると思う。 なぜ私は直ぐにではなく後から腹を立てたのか、腹をたてた私はどうしたいのか、そこ[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 9 5月 2013 nothingするということ 割と平凡なものでもingをつけたり、主義主張のワクににあてはめてしまうとそれらしく価値があったり特別なもののように聞こえることが多い。 例えばただの散歩をウォーキングと呼ぶことで1つのスポーツらしきものとしてのジャンルが確立されたり、自転車通勤する人を「自転車ツーキニスト」と呼ぶことで今の自転車ブームの開始点となるムーブメントとにまでになった。 とはいえウォーキングもツーキニストもただ言い換えただ[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 8 5月 2013 連休の終わりは世界の終わりか? ゴールデンウィーク最終日に車で出かけたのだが、どこへ行っても道路が今までに無いくらいに空いていた。 連休最後で晴天の琵琶湖方面ということなのでさぞかし混んでいるだろうと予想していたのに、実際は平日の夜中くらいの車の量でむしろガラガラ。運転していて快適なのは快適なのだが、この異様なまでの車の少なさは快適さを通り越して逆に不安になってくる。 なんかこう、のんきにヘラヘラ笑いながら車を走らせているべきで[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 2 5月 2013 私は「あなた」の為にこの文章を書いている 誰に向けて書くか、というのを考えながらブログを書くことが多い。私が何を考え、何を感じたのか、あるいは特定の誰かに対して伝えたいこと、分かって欲しいこと、そんなことをぼんやり思いながら文章をカタカタと打つのだ。 誰かに対して伝えたいことが何かしらあると言うからには、少なくとも無意識のうちにでもこうであって欲しいと願う未来の形を想像していることになる。しかし残念なことに、当然ながら未来は決して思ったと[…] 続きを読む
本 29 4月 2013 大野更紗『困ってるひと』/教養小説ならぬ教養闘病記 大野更紗『困ってるひと』を読んだ。 眠たくなるまでちょっと読んでみよかーと夜中の2時に読み始めたのだが、読み始めるごとに目が冴えて結局朝まで読んでしまい、次の日は一時間睡眠で出勤する羽目になった… この本を一言で言うと原因不明治療法不明で対症療法すら手探りの難病にかかったうら若き乙女の闘病記という事になろだろうけど、決してそれだけに収まりきらないところがこの本がこれだけ売れ、この著者がこれだけ売れ[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 24 4月 2013 情報不足で育った世代 私の父母の年代はモノの少ない少年少女時代を過ごしてきたせいか、モノや食べ物に関する感覚が我々子供世代と根本的に違うように感じることが多い。 そんな親世代の子である我々は、子供時代から過不足無くモノや食べ物に囲まれてきたお陰で、その親世代よりははるかにモノや食べ物に対して割り切った捉え方をしている。 しかし、我々の子供時代、モノは沢山あったけど「情報」はそれほど多くなかったように思う。「情報」を得ら[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 23 4月 2013 こちらスネーク、オッサンやけどノムラテーラーでお買い物したよー/おうちCQB 昔から興味はあれども入りにくい店の一つにノムラテーラーがある。 ノムラテーラーといえば、服やら衣装やら小物を手作りするデザイン系美大生やら手作り系女子が集う店というイメージがあって私にとっては激しく敷居が高かったのだが、先日どうしても欲しいものがあったので女子力強化ミッションも兼ねて頑張って潜入してきた。 例のごとく女子力強化ミッションでの試練の一つである精神攻撃がダイレクトに脳に響いてくる、 ([…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 23 4月 2013 人に嫌われるということ 誰かに嫌われるということを特に避けるべきことだとか何らかのリスクであると今まであまり考えたことはなかったけど、それでも今まで友人だと思ってきた人にある日突然嫌われているのに気付くのは結構ショックだ。そして自分がなぜ嫌われているのかまったく理解できないとなると尚更だ。 考えてみれば私自身は一般的に言われるような「人を嫌う」ということがあまりなかったような気がしないでもない。 一時的に「嫌い」という感[…] 続きを読む