本 17 4月 2013 ノーム・チョムスキー『9.11 アメリカに報復する資格はない!』 ボストンマラソンでテロがあったのを見て、以前から気になっていた、生成文法でおなじみのノーム・チョムスキーのインタビュー集を今更ながらに読んだ。 『9.11 アメリカに報復する資格はない!』と挑発的なタイトルのこの本は、「テロリスト国家アメリカ」を前提とした9.11に関するインタビュー集であり、書かれている内容は一般的に流布しているアメリカの正義とイスラム原理主義のテロリズムの構図を根底からひっくり[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 12 4月 2013 裏でも対偶でもなく逆 先日風邪をひきかけてやたらと睡眠時間の多い日々が続き、睡眠時間はただの休息というなの空白じゃなくって、精神的にも肉体的にも意義があるのだ。と確信した割には、風邪が治った次の夜にはもう夜更かししていた。 ネットの偉い人が、ネガティブな考え方に取り付かれているから寝られず睡眠時間が短くなるのじゃなくて、睡眠時間が短くなるからネガティブな考え方になるのだ。とか言っていたけど、なるほどそれはあるかもしれな[…] 続きを読む
本 10 4月 2013 岩井寛『人はなぜ悩むのか』 ISBN-10: 4061456938 以前に読んでとてもすばらしかった『森田療法』 の著者である岩井寛の『人はなぜ悩むのか』を読んだ。 この人は精神科医なのだが、様々な彼の患者さんの症例と同様に自分の体験もまったく同じように語ってしまうところが自然な感じでとても良い。 『森田療法』では若くして失った息子の死に顔を必死でスケッチする様や、死に臨んで失明状態でなお口述筆記する意義込みがなんともたまら[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 9 4月 2013 睡眠を意識する 毎年の春恒例のイベントのようなもので、90分を2回休み無く喋り続けた。 完全に風邪が治りきっていない少し喉の痛い状態だったので、終わった頃にはすっかり声が枯れてしまっていたのだが、家に帰って数時間寝て起きるとすっかり喉の痛みは消えていた。 今まで、どこかで時間を作る必要があった場合に、真っ先に削られるのが「睡眠」だった。私の意識にとって寝ている時間は空費された空白の時間のように捉えられていたけど、[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 8 4月 2013 一日中寝た 昨日殆ど風邪をひいたような状態だったので一日中寝ていた。一日のうち起きている時間よりも寝ている時間の方が長かった。 往々にして風邪気味で寝ている時にそうなるように、ずっとわけのわからない夢ばかり見ていた。 浅い眠りから覚め、リアルな夢の感触の残滓が残る中また眠りに落ちる、ってなことを一日中繰り返していた。 昨日はまともな意識のある状態よりも、半分ひきかかった風邪にうなされながら見た原色のカオスのよ[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 7 4月 2013 紫式部墓所と蜜柑 土曜日に近所の「紫式部・小野篁墓所」を通りかかった時に大きめのみかんが落ちていた。 「ん?なんだ?梶井基次郎的なアレか?」と、とてもシュールな光景にちょっと笑ってしまったけど、緑の苔に散った桜の花びらの上に橙の蜜柑と、なかなかにポップな色の取り合わせで綺麗だった。 この蜜柑は誰かが投げ込んだわけでなく、ちょうどこの日の強風で頭上の木から落ちてきたようだが、しかし、手前の黒いのは一体なんなのだろう…[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 6 4月 2013 春の嵐の中出かけた 朝から自転車で10分圏内にある茶道資料館でやっていた「永青文庫所蔵香道具展」に行って来た。 併設展で「入門 茶の湯と香道具」というのもやっていたのだが、お茶も香道もやっている友人と一緒に行ったので全ての展示ひとつごとに隣で解説してもらいなんかエラい人になった気分だったw この「茶道資料館」の展覧会に行くと、ちょっとしたお茶席風のところでちゃんとした茶碗でちゃんとしたお茶がちゃんとしたお菓子と一緒に[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 5 4月 2013 海外通販で一喜一憂 最近海外のサイトで買い物することが多い。 といっても殆どが中国系の通販サイトだったりebay内の業者だったりするのだが、ドルだけでなく、オーストラリアドルやポンド建てで売っているお店で日本円に対するレートやらなんやらを換算して安くてかつマトモそうなところで買うのだ。 今まで円安だったのでちょっと高めの物は買い控えていたのだが、先月あたりからじりじり円が高くなり始め4/1~4/3で急に下がりだした。[…] 続きを読む
本 4 4月 2013 ぼくんち いつも底抜けに明るくて人当たりの良い某氏が、心の中の原風景だ。っていうくらいに好きだという西原利恵子の『ぼくんち』を私もとても好きになった。 本屋さんでパラパラ立ち読みしてみた時は特に何も思わんかったけど、買って家でじっくり読むとすっかり大好きになってしまった。 これはもう本当に素晴らしい。 この人の描く「やさしさ」はなんともたまらん。 ISBN-10: 409187701X ISBN-10: 4[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 3 4月 2013 ワアグナア『べエトオヴェンまいり』/ベートヴェンとワーグナーが出てくる薄い本 今日昼休みに、<ワアグナア『べエトオヴェンまいり』>を読んだ。 自分自身を投影した若い主人公がウィーンまで崇拝するベートーヴェンに会うために貧乏旅行し、苦労してベートーヴェン会い、彼に敬意を伝え、音楽について対話するという話が入ったとても薄い本である。 とはいえ著者である音楽家のワーグナーは実際にはベートーヴェンに会っていないので、これは完全に脳内で二次創作された短編ということになる。[…] 続きを読む