谷口長世『サイバー時代の戦争』/サイバー上での日常は前線でもあるのか? Computer

谷口長世『サイバー時代の戦争』/サイバー上での日常は前線でもあるのか?

先日から「サイバー空間で行われる戦闘」、「戦闘空間としてのサイバー領域」「通常戦闘に不可欠な空間としてのサイバー領域」についての三つの本を紹介すると書いたけど、最後の「通常戦闘に不可欠な空間としてのサイバー領域」に関する本がこれ、谷口長世著『サイバー時代の戦争』である。 ISBN-10: 4004313937 この本は米軍によるものといわれるイランの原子力施設にウィルスを送り込んでダウンさせたとい[…]
Les Misérables? Oui les Misérables ! 映画

Les Misérables? Oui les Misérables !

先日、映画の「Les Misérables」を観て来た。 原作の小説は読んでいないけど、ヴィクトル・ユーゴーがこの本の売れ行きを聞くために書いた「?」という手紙の返事が「!」だったという逸話どおり、まさに19世紀フランスの初期ロマン派という感じでとても面白かった。 とはいってもこの映画は原作の小説を映画化したのではなく、小説をミュージカル化したものを映画化したものということらしく、全編ミュージカル[…]
土屋大洋『サイバー・テロ 日米vs.中国 』/戦闘空間としてのサイバー領域 Computer

土屋大洋『サイバー・テロ 日米vs.中国 』/戦闘空間としてのサイバー領域

「サイバー空間で行われる戦闘」について先日書いたので、次は「戦闘空間としてのサイバー領域」についての本はこれ、土屋大洋氏による『サイバー・テロ 日米vs.中国 』(文春新書)を、 ISBN-10: 4166608789 タイトルこそ『サイバー・テロ 日米vs.中国 』となっているけど、この本は特定の国と国の争いというレベルでサイバー戦争を見るのではなく、米、露、イスラエル、中国、EU、そして日本が[…]
あまりに単純過ぎるものは逆に複雑に見えるということについて 日記/雑記/妄談

あまりに単純過ぎるものは逆に複雑に見えるということについて

単純化されたゲーム理論の話で、複数の人達が複数回数遭遇する場合に、相手に対して信頼と騙しの二つの選択肢を取れるとして、トータルで一番スコアの高い生き残り戦略は「最初は相手を信頼し、次からは相手にされた同じ振る舞いを返す」というものであるらしく、考えてみればその戦略は殆どの人にとって戦略というよりも経験的に確立されたルールとして一般化しているように思える。 人が人を嫌うときに良く使うエクスキューズと[…]
岡嶋裕史『ハッカーの手口 ソーシャルからサイバー攻撃まで』 /「サイバー空間での戦闘」とはどんな戦闘か Computer

岡嶋裕史『ハッカーの手口 ソーシャルからサイバー攻撃まで』 /「サイバー空間での戦闘」とはどんな戦闘か

前日に「サイバー空間で行われる戦闘」、「戦闘空間としてのサイバー領域」「通常戦闘に不可欠な空間としてのサイバー領域」について書いてある最近読んだ三つの本をおいおい紹介してゆくつもり。 と書いたが、まずは最初の「サイバー空間で行われる戦闘」について岡嶋裕史氏による『ハッカーの手口 ソーシャルからサイバー攻撃まで』 を、 ISBN-10: 4569804969 この本はネット上で行われる典型的な「ハッ[…]
サイバー戦闘とサイバー戦争とサイバー時代の戦争 日記/雑記/妄談

サイバー戦闘とサイバー戦争とサイバー時代の戦争

「サイバー領域」は米軍に陸、海、空、宇宙に次ぐ第五の戦闘空間として設定されている。 それは我々が「なんちゃらカフェなう」などといったどうでもいい情報を垂れ流しているのと同じネットワーク上を、「今日のご飯はこれ」などといったどうでもいい画像と全く同じパケットによって戦闘行為が行われているという意味であるけど、実際我々がインターネット上での戦闘行為を直接目にする事は少ない。 しかし実際には、例えばイン[…]
シリーズ化決定「オッサンやけど~したよ~♪」 日記/雑記/妄談

シリーズ化決定「オッサンやけど~したよ~♪」

先日、去年の春からずっと欲しかったホームベーカリを買った。 安い上に性能が良いとネット上で評判で、同じシリーズを使っている友人も絶賛していた製品だ。 マニュアルに書いてある通りにすれば、日本語を理解する殆ど全ての人間がパンを焼くことが出来るくらいに簡単だ。 家中に充満するパンの焼ける香りは平和で幸せの匂いだ。パンをこねている時のホームベーカリーの健気さに心を打たれないものはいないだろう。 マニュア[…]
冬のガガンボ いきもの

冬のガガンボ

今日風呂に入って湯船に浸かって「ほへー」とくつろいでいると壁に小ぶりのガガンボがとまっているのを見つけた 夏なら「逃げる奴はガガンボだ!逃げない奴は良く訓練されたガガンボだ!」とベトナム戦争のドア・ガンナーのように逃げ惑うガガンボ目掛けて手水鉄砲で水をかけて遊ぶのだが、ただでさえ飛ぶのが下手糞なガガンボなのに、何を間違ったか冬に出てきたせいか余りにもよろよろしている。 流石の私も「簡単さ!動きがの[…]
部屋と散逸構造論と私 日記/雑記/妄談

部屋と散逸構造論と私

前日に「アヘン戦争」について朝方まで調べていたので睡眠時間が殆ど無く、この日は直ぐに眠たくなって布団に入った。 寝ながら色々なものが散らかっているにもかかわらずシーツと枕カバーだけが綺麗なので、部屋の中も片付けたいなぁと思う。 最近の私の本読みテーマが「複雑系」なのだが、読んでも今ひとつピンとこなかった、一部分の秩序が全体に対してエントロピー減少の方向付けをするという「散逸構造論」を身をもって体験[…]
ひたすら「アヘン戦争」について調べた… 日記/雑記/妄談

ひたすら「アヘン戦争」について調べた…

ぶらぶらとネットしているうちに気付くと「アヘン戦争」についてひたすら調べていた... 「アヘン戦争」という呼び方自体が一つの立場と価値に基づいているとか、当時の清の視点、現在の中国の見方、当時のイギリスや他列強の見方、などなど... 色々な視点で見ると一つの事件がどれだけ多様な真実として捉えられるのか驚くばかりだ。我々を取り巻くちょっとしたどうでもいいようなことでも幾らでも良くも悪くもなんとでも解[…]
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