わたしとみすゞとデビルマンと

わたしとみすゞとデビルマンと

なんでもそうだが、初めての印象が否定的なものになってしまうと、それから先にそれに対して良い印象をもてなくなるということは世の中にとても多いと思う。 たとえば食べ物などで、初めて食べたものが不味いものであったりするとそれから先はその食べ物が嫌いになることが多いし、人間も第一印象が悪くてそれをずっと引きずるということも多々ある。 同様に、私が今まで「詩」を読むことが無かったのは、世間に溢れる、読んでい[…]
梅佳代『うめめ』『男子』『うめ版 新明解国語辞典×梅佳代 』

梅佳代『うめめ』『男子』『うめ版 新明解国語辞典×梅佳代 』

ISBN-10: 489815185X ISBN-10: 4898152155 ISBN-10: 4385363196 最近写真をよく見ているのだが、その中で梅佳代の写真がとても気に入っている。 彼女はデビュー作『うめめ』 を8万部売って一躍時代の寵児となったらしい。 読んだのはその『うめめ』 『男子』 『うめ版 新明解国語辞典×梅佳代 』 の三冊であるが、中でも二番目の写真集である『男子』 』が[…]
古い友人と会う 日記/雑記/妄談

古い友人と会う

仕事帰りに突然電話がかかってきて、突然会うことになった古い友人と飲みながら夜中まで喋った。 中学時代からの友人で、お互いがお互いの人生で起こったことの大半を知り尽くしているような間柄でありながらも、お互い全く逆と言っても良い方向を歩んでいる二人である。 お互い酔っ払ってお互いがお互いの話を頭から聞かずに罵り合いながらも、自分の中にある問題を相手にぶちまけている。気がつけば、誰にも言えないだろうなぁ[…]
パリ、ジュテ~ム?? 日記/雑記/妄談

パリ、ジュテ~ム??

最近ちょっと「写真」に興味が出てきて、って言っても見るほうであるが、よく写真集を借りてきたり立ち読みしたりで見ることが多い。 日本人からフランス人まで色々な写真家の写真を見ているのだが、フランスの写真にはやたらとキスをしているシーンの写真が多いような気がする。 ロベール・ドアノーのパリ市庁舎前のキスは有名であるが、同じドアノーのこれやこれ。それから20世紀を代表する写真家と言われるアンリ・カルティ[…]
サリンジャー死す / 『ライ麦畑でつかまえて』 / 「ひきこもり」最終形態サリンジャー 日記/雑記/妄談

サリンジャー死す / 『ライ麦畑でつかまえて』 / 「ひきこもり」最終形態サリンジャー

ISBN:4560070512 ISBN:4560047642 今日サリンジャーが死んだ。 もしかすると、昨日かもしれないが、私にはわからない。ってその書き出しはカミュ ですね… ということで、サリンジャーが死んだので私の大好きな本のひとつである『ライ麦畑でつかまえて』 とサリンジャーについて書いてみる。 この『ライ麦畑でつかまえて』 は主人公ホールデン少年がオトナ社会の欺瞞と醜さに耐えられずに社[…]
『バビル二世』を読む。/漢の中の漢ヨミ、それにひきかえ超ニートの少年バビル二世ときたら…三つのメイドさんに命令だ、ニャー! 日記/雑記/妄談

『バビル二世』を読む。/漢の中の漢ヨミ、それにひきかえ超ニートの少年バビル二世ときたら…三つのメイドさんに命令だ、ニャー!

ASIN:4253903614 最近はやたらと長い『チボー家の人々』を読み続けているのだが、それと平行して古くて有名だけど読んでいなかった漫画なんぞも買ってきて読んでいる。 最近読んだのは、子供の頃にテレビでやっていたアニメが大好きだった『バビル二世 』である。 超高性能コンピューターに守られたバビルの塔に住んでいるバビル二世がロデム、ロプロス、ポセイドンの三つのしもべと共に、世界征服を企む悪者の[…]
茨木のり子『詩のこころを読む 』 / 詩・おぼえてますか?

茨木のり子『詩のこころを読む 』 / 詩・おぼえてますか?

ISBN-10: 4005000096 茨木のり子『詩のこころを読む 』を読んだ。 この本は岩波ジュニア新書ということで中高生を主な読者に想定したシリーズの中の一冊であり、日本を代表する詩人である茨木のり子が、詩の初心者に対して「生まれて」、「恋唄」、「生きるじたばた」、「峠」、「別れ」をテーマに自分の好きな詩を載せて解説してみせるという体裁になっている本である。 1979年の発刊から今に至るまで[…]
リチャード・ドーキンス 『利己的な遺伝子 』 / 「問うこと」そのものを問う

リチャード・ドーキンス 『利己的な遺伝子 』 / 「問うこと」そのものを問う

ISBN-10: 4314010037 リチャード・ドーキンスの『利己的な遺伝子 <増補新装版>』をやっとこさ読み終えた。 私が読んだこの<増補新装版>は1976年の初版から30年目を記念して2006年に出版された第3版にあたるものであり、1989年の2版で追加された12章と13章に加えて、ドーキンス自身による序文と大量の脚注などが追加されている。 この本は去年の部屋の片付[…]
映画:「青い珊瑚礁」 / 意外にグッと来る所帯じみた楽園系漂流記、あるいは思考実験 映画

映画:「青い珊瑚礁」 / 意外にグッと来る所帯じみた楽園系漂流記、あるいは思考実験

ASIN: B00174W92U 年末年始に見た映画、多分最後はブルック・シールズが出ている「青い珊瑚礁」(1980)である。 毎日毎日あまりにも寒くて、海と南国が見たくなり、そういえば某氏が紹介していたなぁ。という事で観た。 難破した船から少年と少女が無人島に流れ着き、無人島ですくすくと美しく育った二人はやがて結ばれてうんたらかんたらといういうのがストーリーの大筋である。 その紹介していた某氏も[…]
映画:「モーテル2」 / モーテルがいっぱい? / モーテル・ビギンズ 映画

映画:「モーテル2」 / モーテルがいっぱい? / モーテル・ビギンズ

ASIN: B002DKMS28 年末年始に見た映画、次は「モーテル2」である。 前作の「モーテル」を映画館で見て面白かったのでこの「モーテル2」を見た。 この「モーテル2」は設定として「モーテル」の前の話で、「モーテル」が如何にスナッフフィルム撮影所となったか、というあたりのいきさつがストーリーとなっている。 ようは、モーテル・ビギンズって感じですな。 映画としてはまぁ無難で可もなく不可もなくと[…]
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