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2011年2月18日

人生初の3D映画

風邪を引いて寝込んで、『夜と霧』を読んで嫌な夢を見た翌日の月曜日、生まれて初めて3D映画なるものを観た。
3D映画の強みと言えば、奥行きのある映像の中で登場人物やオブジェクトをグリグリ動かすといったアクション系にあるような気がするのだが、
私が観たのは、そういった類のいかにも3D向けの「アバター」「バイオハザード」「ハリーポッター」といった有名どころではなく、
『ねこばん3D とび出すにゃんこ』なる映画であった。
もともとはドラマであったものの映画化ということらしいが、そんなことよりも沢山のネコが3D映像内をニャーニャー動き回るというこの映画が公開されるのをネットニュースで知り、これはぜひ観ねばならぬと私の中のダイモンが囁く声を聞いてずっと心待ちにしていた。
それに、生まれて初めて見た3D映画が『ねこばん3D とび出すにゃんこ』であるというのは、ネタ的人生としては実に素晴らしいのではないかという思いもあった。
しかし、上映している映画館が殆ど無く、私の住む京都では「ワーナー・マイカル・シネマズ高の原」でしかやっていない。
公開直後なので、映画の評判も、人気があるのかどうかも伝わってこない。
京都で一箇所でしかやっていないという事実でこの映画が人気があるのかどうか推し量ることが出来そうな気もする。
しかし、猫好きにとって、3Dでニャーニャー動き回る猫はとてつもない魅力であろう。世の猫好きがこの映画を見逃すとはとても思えない。
グラン・ブルー 」や「ベルリン・天使の詩 」のようにミニシアター系の映画に人が押し寄せてメジャー化したような現象がこの『ねこばん3D とび出すにゃんこ』で起こらないとは言い切れない。
しかも、レディースデーでかつレイトショーで、男も女も割引料金で映画が観られるこの上映時間、京都に一箇所でしかやっていないこの『ねこばん3D とび出すにゃんこ』に京都中の猫好きが集結している可能性も大いにある。
病み上がりというか、8割がた回復した体を引きずって、仕事後に急いで帰って車を運転して、微妙に道に迷いそうになりながら「ワーナー・マイカル・シネマズ高の原」まで行って来た。


何かの拍子にチケットが売り切れでもしていたら一生の不覚という事で一時間ほど早く到着し、とりあえずチケット売り場に急行する。
チケットを注文する際に『ねこばん3D』と口にするのは微妙に恥ずかしかった。
売り場のレディに「なに?ちゃんと最後まで全部言ってごらん?」と言葉攻めされ、「とび出す…にゃんこ…です…」と顔を真っ赤にしながら言わされたらどうしようかと心配したが、杞憂に終って一安心である。
で、売り場のレディにどこの席が良いかと聞かれたので、どこが空いているかとたずねてみると、「どこでも空いてます」と言われた…
「どこでも」??ということは他に客が居ないという事か?
むむ…やっぱり、京都で一軒しかやってないということは、京都中を一軒でまかなえる程度の人気だという事なのですな…
とりあえず、ベストポジションの席を確保して、3Dメガネを入手し、イオン高の原の内を無駄にうろつく。
巨大ショッピングセンターはうろうろしているだけでテンションが上がってくる。しかも遅い時間で人も少ない。
ここでサバゲしたら楽しいやろうなと思いつつ、ひとしきりうろうろした後に、フードコートでこれまた初めて食べるリンガーハットの皿うどんを夕食とした。
で、そろそろ映画が始まる時間になったので映画館に行った。
1月22日(にゃんにゃんの日)に公開された直後の最初のレディースデーで、かつレイトショーであるというお得な料金設定の回であったにもかかわらず、映画館全体で9個あるスクリーンのうちで3番目に大きいスクリーンでの上映にも関わらず、お客さんは我々入れて6,7人くらいであった。
この人の少なさは映画館としては最悪であろうが、観る立場とすれば最高である。
映画自体も、観る前はどうせ猫が3Dで動いている一点のみを目指した映画だろうと高をくくっていたのだが以外に面白かった。
猫もちゃんと3Dで動いていたし、ストーリーもちゃんと出来ていたし、ちゃんと笑えた。
しかし、映画が始まって最初の映像が「伊武雅刀の顔のアップの3D映像」だったのは如何なものか。
巨大なスクリーン一杯に広がって妙に生々しい立体感を持って迫ってくるおっさんの顔はちょっとした悪夢である。
もし私のように初めて見る3D映画が『ねこばん3D とび出すにゃんこ』であるちびっ子がいたら、生まれて初めて見た3D映像がこれではちょっとしたトラウマを抱え込んでしまうように思う。
恐らく映画館に居る全員が私と同じように思わず仰け反っていたただろう。(といっても6,7人くらいだが)
猫が目の前で跳ね回っているように見えたり、ガラスの上を歩く猫の肉球が目の前に浮かんでいたりする映像を見て、映画館の全員が妙なメガネをかけながらニヤニヤしている所を想像すると可笑しい。(といっても6,7人くらいだが)
この映画館の空気清浄装置は他の映画館にないほど気合が入っているらしく(映画の前の紹介映像で言ってた)その綺麗な空気のせいか、ひたすらデレデレしてしまうネコ映像のせいか、映画が終る頃にはすっかり風邪も良くなっていたような気がした。
前の晩は『夜と霧』を読んで気が滅入ったけど、やっぱり風邪やら何やらでしんどい時はこういった類のほのぼの物語が良いと思ったのであった。
まぁ私のキャラとそんなネコ映画があうかどうかはともかくとして。
ぜひ、ネコ好きの人は観てみるべし。
と言いたかったのだが、今見てみると、この『ねこばん3D とび出すにゃんこ』は殆どの映画館で今日の2/18で上映終了ですな…

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