ジャン・リュック・ゴダール 「勝手にしやがれ」(1959/仏)

amazon ASIN-B00006F1UYジャン・リュック・ゴダールの「勝手にしやがれ」を観た。前の「気狂いピエロ」に引き続きゴダール二本目であるけど、こちらはこの監督の長編第1作となるらしく、例のごとく「ヌーヴェル・ヴァーグ」の代表作らしい。
車を盗んで追って来た警官を射殺し、警察に追われつつ金策しつつ好きな女を口説いてイタリアに行こうとする男とその男になびきそうになったりそうで無かったりする女の物語。
話としては「気狂いピエロ」に比べればわかりやすかった。初めてロケ中心で映像を作り、「ジャンプカット」を多用した構成で当時は革命的な効果を上げたらしいけど、今となっては良くある手法と言う事でスピード感を感じる程度だった。


最初から最後までタバコを吸い続けるジャン=ポール・ベルモンドの刹那的の粋を超えた滅茶苦茶さとカッコよさ、ショトーカットで色んな服を着て出てくるジーン・セバーグの滅茶苦茶な可愛らしさ。
この二人を見てるだけでなんか納得させられるもんがある。
「海が嫌いなら 山が嫌いなら 都会が嫌いなら 勝手にしやがれ!」
「密告者は密告し、強盗は強盗し、人殺しは人を殺し、恋人は恋をする」
ってこの台詞がこの映画を表わしてるような気がする。
フランス映画は何が言いたいのかわからん。と良く思うのやけど、魅力的な美男美女にオサレな恰好させて恰好良さげな台詞を喋らせたいだけちやうのん。と。
そんな事は無いやろうけど、たとえそうやとしても、それだけで必要にして十分歴史に残ってしまうわけで凄いなぁと思った。

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