「吸血鬼ドラキュラ」(1958年) / 生きる事はスリリング / んがーんがードラキュラ

amazon ASIN-B00007IGB2そういえば先日久しぶりにDVDをレンタルしてきて映画を見た。
ドラキュラといえばこの映画というくらいの古典的な名作とも傑作とされる、1958年の「吸血鬼ドラキュラ」である。
吸血鬼たるドラキュラ伯爵とそれを倒そうとする人の闘いの話がメインのストーリーである。
クリストファー・リー演ずるドラキュラ伯爵は、ターゲットに決めた女性を夜な夜な訪れて血を吸うのだが、血を全て吸い尽くされた女性は死なずにアンデッド化して吸血鬼になってしまうという設定である。
伯爵に血を吸われる事自体はどうやら快感であるらしく、一度伯爵に血を吸われると、やがて死んで吸血鬼になってしまうのが分っていても、その欲望に抗えず伯爵に血を吸わせてしまう事になるらしい。
一度血を吸われると「吸血され依存症」になってしまうわけで、よく考えれば伯爵の渋さともあいまってなんかとてつもなくエロスな話である。
確かに名作と呼ばれる風格や雰囲気もあったし、内容もとてもスリリングでスピード感あふれて面白かった。
しかし、最期の対決のシーンで、ドラキュラ伯爵は燭台をクロスさせただけの簡易十字架を見せられただけで「んがーっ!」っと苦しんでいて笑った。
対ドラキュラの有効アイテムといえば「十字架」であるのは定番であるが、最初から十字架として作られた物ではなく、その辺にある物を交差させた物だけでも十字架効果が現れるとは驚きである。
我々の生活範囲に十字架状になった物など幾らでもある。
きっとドラキュラ伯爵は日常生活を営んでいる時、不意にお箸が交差したり、ハサミを広げた瞬間に、それが十字架に見えてしまって「んがーっ!」と一人で苦しんでしまう事も多いだろう。
十字になっているものを見るたびに一人で勝手に苦しんでる落とし穴だらけの伯爵の日常生活を想像すると妙に間抜けで可笑しいけど、
不意に何かのきっかけで昔に言ったりやったりした恥ずかしい事を思い出して「んがーっ!」っとなる私の日常生活も妙同じようなもんですな…「んがーっ!」

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