ラストシーンがしびれる映画2022
アマゾンプライム会員になってから日常的に映画を見るようなった。
ただ漫然と見るのもなんだし、それに初めて見ると思って見始めた映画が途中で以前に見たものだと気づいたことも多々ある。
なのでFilmaksなる映画の感想投稿サイトのようなところにログとメモのような感じで載せていたのだが(https://filmarks.com/users/dogufs)、結構な分量になってなんかもったいないなぁということでここにも載せておくことにした。
とりあえず今回は「ラストシーンがしびれる映画2022」ということで三本を紹介する。
映画として面白いとかそうでないとか関係なく、とにかく「ラストシーンがしびれる」という観点のみで選んだぞ。
地球最後の日(1951年) https://filmarks.com/movies/30075/reviews/122795522
双子彗星の衝突で地球が滅ぶということで、宇宙船に乗って地球を飛び出し、衝突しない方の双子彗星に移住しようという話。
宇宙船の建造に関する予算集めから人選から建造プロジェクトを人間の欲と理想と高潔さとに醜さにまみれながらかなり結構リアルに描くけど最後の最後で今まで緻密に描いてきた映画のすべてを否定するような絵にかいたようなラストは衝撃。
予算がなくなったんかな??
ダーク・スター(1974年) https://filmarks.com/movies/36368/reviews/122747453
去年の暮れに観て私が最も好きな映画の一つになった。
クソゲーの匂いでスタートした映画はワープ理論からセビリアの理髪師を経てデカルトの方法的懐疑へ。そして衝撃の展開のまま衝撃のラストへ!
こんな映画は過去にも作られたことはないだろうし、多分未来にも作られないであろう唯一無二のSFだと断言できる。もう最高に素晴らしい映画だった。
必殺! 恐竜神父(2018) https://filmarks.com/movies/89005/reviews/132312584
誰かが Twitter で見たと書いていたので鑑賞。(面白かったともおすすめとも書いてなかったが)
両親をテロで失った神父が恐竜に変身できる能力を得て助けた売春婦の女の子と一緒に悪の組織を壊滅させるべく戦う話だ。
あまりにもB級な設定を聞いてすごく見たくなった。「死霊の盆踊り」や「ピンクフラミンゴ」のような笑える Z 級映画かと思ったのだがあの高みにはたどり着いていなかった。
やたらと手ぶれがひどかったのは撮ってる人が笑いをこらえてたのかな?
ポケモンフラッシュのようにチカチカする場面もあって体調の良くない時に見たので本気で気分が悪くなった。
全てが適当すぎたが、ヒロイン女子の魅力と”she is fine”のテロップだけは痺れた。
Twitter で書いてた人のようにこんな映画を見てしまってウキーとなって他人にも見せて後悔させてやりたいという気持ちは分かる。
ありとあらゆる部分でわざと適当に作ってあるのでこの映画を見た他の人と自分の見つけた適当さを指摘し合いながら見るのが正しい見方なのかもしれない。例えばカメラにゴミがついている、ヒロインの女の子の下着が上下違う、マイクが映り込んでいる、米兵がAK を持っている、「戦争から帰ったら結婚するんだ」と発言して生き残る、などなど。
とは言え気づけばこんなに長々と感想を書いてしまうのだからそれなりに印象に刻まれる映画なのは間違いない。普通に作るのではなくあまりにも適当に作られたが故にその完成度を高めた逆説的な映画ではある。
どの映画もB級映画やアホ映画好き以外にはお勧めできるものではないけど、とにかくラストシーンだけはしびれる。
一口に「しびれる」といっても色々な痺れ方があるもんだなぁ。