「バイオハザードII アポカリプス」 / 最終兵器ミラ様/一人影の軍団 or 一人カムイ外伝

amazon ASIN-B000UCS6I6バイオ・ハザードの二作目は「バイオハザードII アポカリプス」(2004/独=仏=英) となかなかご大層な「黙示録」なるサブタイトルが付いているが、これはもちろん、ヨハネの黙示録にあるような世界の破滅に再臨するキリストのごとく、救世主であるミラ・ジョヴォヴィッチ様が再臨なさるお話である。ということであろう。
「I」でアンブレラに身柄を確保された主人公が目を覚ました病院から抜け出すと、地上にT-ウィルスが漏れたことによって町はゾンビだけがうろつくゴーストタウンと化していた。
一方感染を防ぐために封鎖されてしまった町に閉じこめられた住人と取り残された戦闘員たちは、町を脱出するためゾンビの群れの中を進むこととなった。
という感じで話は始まるのだが、この映画は原作のゲームに出てくる登場人物たちもふんだんに登場しているらしいのだが、これも私はよくわからなかった。
そういえば確かに青いニットの隊員はCGのような顔だったし、なんかコスプレを見ているようでもあった。


ネット上ではミラ・ジョヴォヴィッチの異様で異常な強さを評して、スティーブン・セガール化しているとかターミネーター化しているという風な意見が多かったが、たしかに「Ⅰ」以後にT-ウィルスを投与されて身体的にも精神的にも進化を遂げたとう設定とはいえ、これはあまりにも強すぎた。
パッケージ写真のような鎖帷子といい、近接戦闘能力や体術といい、飛び道具の扱いといい、しまいにはロープ一本で壁まで走るに至ってはもうこれは忍者と呼ぶしかない。一人カムイ外伝、もしくは一人影の軍団と言ったところだろうか。
しかしながら、ほとんど銃も撃たず、ほとんどゾンビと戦わないホラー映画に見せかけたパニック映画である「Ⅰ」に比べれば、こちらはアクション映画路線満開の爽快感があふれてこぼれているような映画であった。

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