映画:「潮騒」 / 色々な物を飛び越える物語 / 百恵ちゃんは映画界の核融合

amazon ASIN-B00005HN1Fこの映画は某ゴラリ氏に、かの有名な嵐の夜に小屋の焚き火を飛び越えるシーンの「飛び越えて来いよっ!」しか覚えてない。と聞いて笑ってから、ずっと前からその該当シーンを観たくて観たくてしょうがなかったのだが、この年末年始にやっと観ることができた。
三島由紀夫の原作ははるか昔に読んだ事があって、その小屋でのすっぽんぽんシーンはかすかに記憶に残っており、件の「飛び越えて来いよっ!」は焚き火のシーンですっぽんぽんの百恵ちゃんがすっぽんぽんになった三浦友和に言う言葉であるが、私はこのシーンが二人が結ばれる映画のクライマックスに来るのだと思っていた。
しかしながらこのシーンはほとんど序盤であり、本当の映画はそれ以降から始まるのであった。
私の中でのそのクライマックスシーンは序盤で終わったけど、それ以降はずっと結ばれることを誓い合った二人が社会や家からもたらされるさまざまな障害を「飛び越えて」本当に社会的に認められて結ばれるまでの苦難を淡々と描く、意外に渋い作りの映画であった。
たしかに、序盤の「焚き火ジャンプ」は色々な障害を飛び越えることがテーマであるこの映画を象徴していたような気がするなぁと。
ある意味では敵を倒さずにひたすら飛び越えてゆくナムコのゲーム「パックランド」のようでもあった。


その「焚き火ジャンプ」シーンであるが、私は観ていて三浦友和が焚き火を飛び越えた瞬間、思わず爆笑して拍手してしまった。
カサブランカの「君の瞳に乾杯(キリッ」同様、昔の映画の名シーンは今見ればもうちょっとしたネタにしか見えないのは、昔の素晴らしいものが消費しつくされたという事なのだろうと思う。
しかし、映画中に百恵ちゃんが海女の格好をするシーンがあるのだがこれがもうプリティーすぎる。地表ギリギリを飛行する世間の「海女萌え」のはるか上空を飛行するこの百恵ちゃんの海女姿だけは、我々が何十年かけても消費尽くせない無尽蔵のエネルギー源であるように思った。
そう、百恵ちゃんは映画界の核融合なのだ。(って大層やなぁ)



2件のコメント

  • 飛び越えちょりましたよぅ!
    わたしもゴラリさんから聞いて百恵ちゃんが飛ぶんやと思ってました。
    「うろ覚え映画談義(w」 良いですなぁ。(ww 私は「のび太の恐竜」なんかかなりうろ覚えです。

  • 飛び越えちゃいましたかぁ!
    三浦友和が飛び越えるんですか。
    その辺りの記憶は全然ないです。
    またうろ覚え映画談義したいですな(爆)

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