「アメリカン・ビューティー」(1999/米)

amazon ASIN-B000EZ82WE某氏が一番好きな映画らしい(又聞き)「アメリカンビューティー」を観た。
予備知識ほとんどなしだったのでパッケージやら何やらで最初は「アメリカの美女」だと思っていたけど、観ているうちに「アメリカの美」やら「アメリカ的美」でもあった事がわかった。観終わってからネット調べているうちにバラの品種であることも判明。うむたしかにバラも出てたね。
私の大好きな「逆噴射家族」に似ているような気もするけど、「アメリカンビューティ」は逆噴射ではなく、欲望に忠実に正方向に噴射してみんながバラバラになる。つまりはみんな違う方向向いているというだけの話やね。個人主義を追求してゆけば当然の帰結であろう。などと社会派のコメントになりそうなので止めておく。


コメディーと言うことらしいけど、出ている人間が変にリアルすぎて、わかりやすいコメディー要素ですぐに笑えず、後からこみ上げるような変な笑いである。
この間見た「シャイニング」はホラーの皮を被ったコメディーやったけど、これはコメディーの皮を被ったホラーに見せかけたコメディーであろう。と言うか人間存在自体のコメディー性が笑いの要素である映画だと思う。なんかややこしいけど。
変にリアルな人間ばかりなのに誰一人としてまともでないのもいい感じ。私の知る限りの世の中もそんなものだ。
確かに、宙に舞うナイロン袋は美しい。世界で一番だとまでは思わないけど。
そして、ケビン・スペイシーの死に顔演技は「シャイニング」のジャック・ニコルソンにも勝るとも劣らない見事なものであった。
過剰に見えるけど全然過剰でないリアルさが限りなく絶妙な、とても面白い映画であった。

2件のコメント

  • むむむ、死に際演技ですか。
    「L.A.コンフィデンシャル」観てみます。おすすめありがとでございます。

  • ケビン・スペイシーの死に顔演技、素晴らしかったです。
    死に際の演技も素晴らしいので
    「L.A.コンフィデンシャル」も是非w

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