リチャード・ドナー 「オーメン」 (1976/米)

amazon ASIN-B000FGG2PQ今まで見る機会は何度もあったはずやけどなぜか観ていなかった。
「獣の数字666」やら「ダミアン」をネタ的に不吉なものとする文化の発祥もとの映画であろうか。
直接的にホラー的なシーンは数少ないけど、そのシーンのどれもが大概強烈であるうえに、全編を通してゾクゾクするような怖さである。最後の最後も「え~ん怖いよ~」であった。
登場人物で顔の怖い人はことごとく怖い人か怖い事をされる人でとても分かりやすかったけど、それが故にこの人どうなるんやろーとハラハラビクビクしっぱなしであった。
今まで見たホラーの中で本当の意味で異次元の怖さである。脚本家だか監督だか知らないけど良くこんな怖い事考えるわー
映像の美しさと音楽の良さがとても怖い。どこかで見たようなシーンがとても多かったのはこの映画が後の映画に与えた影響と言う事になるのやろう。
今となってはダミアンは悪魔の子なのは決定事項になっているけど、実は神父こそ悪魔で子殺しをそそのかしたとも受け取れない事はない。
悪魔がしたとされる殺人がただの偶然だとしたら、この父母は妄想で自分の子を悪魔の子だと思い込んで殺人を犯そうとした事になるわけやしね。
公開当初はそのあたりの含みも加えた怖さがあったんじゃなかろうか。
いずれにせよ、これはとても面白い映画であった。

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