映画 18 4月 2008 石井聰亙 「逆噴射家族」 (1984/日) ASIN:B00005J49G 昔から「好きな映画は?」と聞かれた時に答える事にしている「逆噴射家族」を久しぶりに観た。 念願のマイホームを買った主人公は、ちょっと変わった家族とハイテンションな幸せに包まれていた。そこに郷里から父がやって来て何かが狂い始め、家族それぞれの内に秘めた狂気が暴走して家族内の戦争へと突入して行く。 中盤までは結構淡々とした雰囲気で話は進むけど、突然狂気が暴走する。深夜枠[…] 続きを読む
映画 16 4月 2008 「墨攻」 (2006/中=日=香=韓) ASIN:B000R17JM4 最近ちょっとしたヘタレブーム?ということで、ヘタレ城主が出て来るらしい「墨攻」を観た。 大国「趙」に攻められつつあり、国家存続の瀬戸際にあった小国の「梁」は、思想集団であり防衛戦のスペシャリストでもある墨家に援軍を求めるが、やってきたのは自称墨家の革離という男ただ一人。 革離は「趙」の10万にも及ぶ軍に対して、余りにも少ない四千の民を率いて篭城戦を戦い抜く決意をする[…] 続きを読む
映画 13 4月 2008 チャイルド・プレイ (1988/米) ASIN:B000QTEBM8 「ミッキーよりもチャッキーの方が好き」というなかなかに心温まる台詞を某レディから聞いたので、それはぜひとも観んと、と言う事で観た。 今まで殺人人形である「チャッキー」とそれが出てくる映画の「チャイルドプレイ」の存在は知っていたけど、ちゃんと観たのはこれが初めて。 殺人鬼の霊が乗り移った人形が復讐と凶暴な欲求に従って人々を襲って行くという身も蓋も無いストーリーである。[…] 続きを読む
映画 11 4月 2008 「ウェズリー・スナイプス ザ・シューター」(2007/米) 本当に久しぶりの友人と会った。一緒にラーメンを食べ、コーヒーを飲み、どうでも良い話をダラダラ。 彼のすっとぼけぶりは相変わらず健在、「現在の仕事はベンチウォーマー」という自虐っぷりも相変わらず。あひゃひゃ。 ASIN:B000T7QCYC 某ごら氏が見た「ウェズリー・スナイプス ザ・シューター」を私も観てみた。 観る前から「ザ・シューター/極大射程」と比べて失敗した。全てが激しく微妙。主人公ヘタレ[…] 続きを読む
映画 10 4月 2008 岡本喜八 「近頃なぜかチャールストン」(1981/日) ASIN:B0009S8G0O 最近近所のレンタル屋さんにようやくにして入った岡本喜八作品である「近頃なぜかチャールストン」を観た。 今の日本国に幻滅して日本国民たる事を拒否して、はたから見ればどう見ても仲良しグループにしか見えない「ヤマタイ国」なる独立国家の閣僚である事を選んだ老人たちの、定年間際の刑事や金持ちのドラ息子への関わりが物語がコミカルなタッチで描かれる。 大きな価値転換に取り残された[…] 続きを読む
映画 9 4月 2008 「グッバイ、レーニン!」 (2003/独) ASIN:B0002VL6PU ドイツ歴代興行記録を更新するほどに本国ドイツで大ヒットしたらしい「グッバイ、レーニン!」を観た。 東ドイツでの政治活動に没頭する母が心臓発作で倒れて意識不明状態になり、次に目を覚ました時は八ヶ月もの時間が過ぎていた。 その間にベルリンの壁は崩壊して東西ドイツは統一されていたけど、余りにも東ドイツを愛していた母が真実を知る事で激しいショックを受けて心臓に負担をかけない[…] 続きを読む
映画 7 4月 2008 ヴィットリオ・デ・シーカ 「自転車泥棒」 (1948/伊) ASIN:B000068RHJ 先々週の土曜日に見た「自転車泥棒」、殆ど「自転車」と言う単語だけに反応して観た映画で、1948年公開ととても古い。 息子と嫁を抱えた男が、やっと手に入れたポスター張りの職の為にシーツを質入した金で自転車を買い戻すも、仕事中に自転車を盗まれる。彼は息子と共にローマ中を盗まれた自転車を探してまわる。という感じの筋書き。 イタリアン・ネオ・リアリズモと呼ばれる作品群の代表[…] 続きを読む
映画 5 4月 2008 バグダッド・カフェ (1988/独) ASIN:B00008BOFQ ラスベガスへ通じる砂漠の道の脇に立つ一軒のモーテルに、旅行中に夫と酷い喧嘩をして車を降りたドイツ女性がたどり着き、時間をもてあましてか、親切心からか、店を手伝った事を切っ掛けにしてゆっくりと何かが変わり初めて行く…というもの。 美男美女が出てない。一癖も二癖もある個性的な人物ばかり登場する。恋の鞘当も無く、誰も死なず、結局皆が幸せになる。一見ありがちやけど実は荒唐無[…] 続きを読む
映画 4 4月 2008 ウォルター・サレス 「モーターサイクル・ダイアリーズ」 (2004/米=独=英=アルゼンチン) ASIN:B000803C8O ウォルター・サレス 「モーターサイクル・ダイアリーズ」を観た。 キューバの革命家であるチェ・ゲバラが青年時代に友人二人と南米を旅する様を描いた典型的なロードームビーである。原作の『モーターサイクル南米旅行日記』は映画のタイトルと同じに『モーターサイクル・ダイアリーズ』と改題されて最近文庫で出ているようやけどこちらは未読。 なんとなくそれなりに軽いノリで貧乏旅行に出か[…] 続きを読む
映画 27 3月 2008 「小さな悪の華」「ミネハハ」 ASIN:B00116R1A4 「小さな悪の華」は1970年に公開された映画で、典型的な修道院経営の寄宿学校に住む二人の少女の物語である。こっそりボードレールの詩集を読んでみたり、戯れに色仕掛けで男を釣って見たり、悪魔に信仰告白してみたり、と反骨精神だけが暴走した感じで中々微笑ましい。 反宗教的、反道徳的な内容のために本国フランスでは上映禁止、イタリアやイギリスには輸出禁止、公開されたのは日本とア[…] 続きを読む