音楽

クラシック界、前代未聞の驚異の1枚(らしい) 音楽

クラシック界、前代未聞の驚異の1枚(らしい)

ASIN:B0000C4GKA サント・ドミンゴ・デ・シロス修道院聖歌隊の『グレゴリアン・チャント・ベスト』を聴いた。 このCDは「ベスト」と銘打ちながらも、15年ほど前に大ベストセラーになった、発売からわずか3ヶ月で25万セットを売りつくしたという「クラシック界では前代未聞の驚異の1枚」であるらしい『グレゴリアン・チャント ~グレゴリオ聖歌』 の全ての14曲と、そのCDから三枚目のCDにあたるク[…]
ローランド・カーク 『溢れ出る涙』 音楽

ローランド・カーク 『溢れ出る涙』

ASIN:B000IJ7IYY ローランド・カーク『溢れ出る涙』を聴いた。 このローランド・カークって人は盲目のマルチ・リード奏者で、一度に三本のリード系楽器を咥えて吹き、更に鼻でホイッスルを鳴らし、時には歌ったり唸ったりと、グロテスク・ジャズやとか言われて、奇人変人の類にカテゴライズされることが多いようだ。 この人の他のアルバムは私の中では思い出深いものにカテゴライズされている『ドミノ』 という[…]
フリードリッヒ・グルダ「悲愴」 (アマデオ盤) 音楽

フリードリッヒ・グルダ「悲愴」 (アマデオ盤)

ASIN:B0009N2VFU フリードリッヒ・グルダの演奏するベートーヴェンの表題付きピアノソナタを聴く。アマデオ盤の全集録音の中から8番、14番、23番、26番の入ったCDである。 グルダは自分のコンサートでベートーヴェンやモーツァルトと一緒に自分の作曲した曲を演奏したり、アンコールで客からのリクエストを受けたり、後年にはジャズへと傾倒して演奏までした異端児であった。 変人好きの私としては、グ[…]
『バッハ:ゴルトベルク変奏曲』アンドラーシュ・シフ 音楽

『バッハ:ゴルトベルク変奏曲』アンドラーシュ・シフ

アンドラーシュ・シフの『ゴルトベルク変奏曲』を聴いた。 グレン・グールドでない『ゴルトベルク変奏曲』を始めてちゃんとゆっくり聴いたのだが、『ゴルトベルク変奏曲』についてはネット上でいろいろな人が色々な演奏家の物を聴き比べて色々な評をしているけど、このシフの演奏についても大体私もたいてい言われるような印象を持った。 つまりグールドのものと比べて、変な緊張感とか切迫感とか差し迫った所は無く、とてもまろ[…]
バッハ:主よ、人の望みの喜びよ マイラ・ヘス 音楽

バッハ:主よ、人の望みの喜びよ マイラ・ヘス

マイラ・ヘスという人のピアノを始めて聴いたけど、なんというか、内向的やけど後ろ向きじゃなくって、前向きやねんけど外交的に押し付けがましくない。前向きに内向するような演奏がなんとも良い感じである。 私の中でバッハと言えばグレン・グールドという事になってるんやけど、彼女の弾くバッハもいい感じで、また彼女の弾くベートーヴェンも良い感じ。 私の好きなベートーヴェンとバッハといった、ちょっと毛色の違う作曲家[…]
Eric Dolphy at the Five Spot, Vol2 音楽

Eric Dolphy at the Five Spot, Vol2

以前感想を書いた「Eric Dolphy at the Five Spot, Vol1」と同じ時に録音された「Eric Dolphy at the Five Spot, Vol2」を聴く。 一曲目の「AGGRESSION」が良い感じ。ブッカー・リトルが作曲したこの曲自体はロボットアニメのテーマソングのごとく中々かっちょ良くメロディアスな曲で、最初のブッカー・リトルのアドリブはオーソドックスで良い感[…]
ベートーヴェン:最後の三つのピアノソナタ フリードリヒ・グルダ 音楽

ベートーヴェン:最後の三つのピアノソナタ フリードリヒ・グルダ

ウラジミール・アシュケーナジの演奏でベートーヴェンのピアノソナタに開眼した故に、ベートーヴェンのピアノソナタと言えばアシュケーナジが私の基準演奏である。 最近グルダの二回目の全集録音のCDがばら売りされている中で最後の三つのピアノソナタを買ったのだが、グルダの演奏を聴くと如何にアシュケナージの演奏が美しさと優しさに重点を置かれていたのかが良くわかったような気がした。この辺はアシュケナージがショパン[…]
モーツァルト:ピアノソナタ第8番イ短調K.310 グレン・グールド 音楽

モーツァルト:ピアノソナタ第8番イ短調K.310 グレン・グールド

私は常々自閉的な人間に惹かれる傾向があるようで、このグレン・グールドなんかはそういう観点からいって最高に自閉的で魅力的なピアノを弾く人間やと思っている。 しかしながら自閉さえしてれば誰でも良いと言うわけでもなく、その自閉的な人が自分の中に持って閉じこもっている美しい世界をチラッと見せてくれて、それを我々が垣間見る瞬間が良い訳で、その各々の閉じこもっている世界が美しくないといけないのである。 例えば[…]
モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番 内田光子 音楽

モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番 内田光子

このCDは世界的に実力者として有名な内田光子の出世作となったモーツァルトのピアノ協奏曲の全曲録音のひとつ。このシリーズ録音を機に内田光子は一気にブレイクしたらしい。 内田光子の出世作であると同時に、モーツァルト弾きの彼女にとっては代表作のひとつだろう。 この人がテレビ喋るのを初めて見た時は「音楽家っておかしな人種やなぁ…」と思ったけどやっぱり変ながらもとてつもない魅力のある人であり、その辺のビジュ[…]
バッハ:イタリア協奏曲 グレン・グールド 音楽

バッハ:イタリア協奏曲 グレン・グールド

グレン・グールドと言えばバッハ弾きでまぁ間違いないけど、ゴールドベルク変奏曲のイメージが強烈に焼きついているせいもあり、その逆命題である「バッハ弾きといえばグレン・グールド」という回路も俺の頭の中で出来上がっている。 そういうわけで、古楽器でもチェンバロでもない、グレン・グールドのピアノでバッハを聴くのは俺の中ではありありである。 このCDでバロックの舞曲(らしい)をグレン・グールドが弾いているわ[…]
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