音楽

エクスタシーの歌~ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの世界 音楽

エクスタシーの歌~ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの世界

ASIN: B0014W8T1A 久しぶりにCDを買った。 「エクスタシーの歌~ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの世界」とちょっと怪しげなタイトルであるけど、一応ちゃんとした中世の宗教音楽である。 「中世ヨーロッパ最大の賢女」とも「ラインの女預言者」とも「ドイツ薬草学の祖」とも呼ばれる、中世ドイツの女子修道院長であるヒルデガルト・フォン・ビンゲンの宗教曲集で、「セクエンツィア」なる中世音楽アンサンブ[…]
ベートーヴェン:最後期のピアノソナタ マリヤ・グリンベルク / 最後に地上に還る五つの変奏曲 音楽

ベートーヴェン:最後期のピアノソナタ マリヤ・グリンベルク / 最後に地上に還る五つの変奏曲

ASIN:B00005EZJ0 ちょうど100年前の1908年に生まれたロシアの女性ピアニストであるマリア・グリンベルクのベートーヴェンの最後期のピアノソナタを聴いた。 彼女はソ連のピアニストで初めてベートーヴェンのピアノソナタ全集を録音した人物であるらしく、このCDの曲はその一部だと思われる。 ベートーヴェンの最後の三つのピアノソナタ、特に32番のハ短調は私が最も好きな曲のひとつで、今までいろい[…]
ベートーヴェン:最後の三つのピアノソナタ : グレン・グールド 音楽

ベートーヴェン:最後の三つのピアノソナタ : グレン・グールド

ASIN: B000ULLNQ4 音楽カテゴリに、しかも私の愛するグレン・グールドとベートーヴェンとその最後の三つのピアノソナタについてのエントリにコメントを頂いたので、持っているCDから一枚紹介してみる。 あの強烈なデビュー作である55年版ゴールドベルグ変奏曲によってグレングールドの名は世界に知られたわけやけど、彼がその興行的な大成功の次に録音する事を望んだのがこのCDの三曲、ベートーヴェンの最[…]
ジャック・ルーシェ 「ゴルトベルク変奏曲」 音楽

ジャック・ルーシェ 「ゴルトベルク変奏曲」

ASIN:B00005FEJ6 ゴールドベルグ変奏曲が好きなんかグレン・グールドが好きなんか分からん状態やけど、ゴールドベルグ変奏曲を見るとついつい反応してしまう。 ということで「プレイ・バッハ 」が有名なバッハ弾きのジャズピアニストであるジャック・ルーシェのジャズとして演奏される「ゴールドベルグ変奏曲」を聞いた。 ジャズでクラッシックの曲と言えば私の中では「オイゲン・キケロ・トリオ」なのやけど、[…]
年中行事 日記/雑記/妄談

年中行事

クリスマス・イヴに過剰に反応する人間はアレだという事で。過剰に反応してみる。 そこらじゅうがLEDやらムギ球やらでギラギラして眩しい。やたらとフェラーリーが街中を徐行しているのを見た。やたらとサンタ帽子を被った異邦人を見かけた。 そんな何やかやは、クリスマスを宗教行事ではなく年中行事だと捉えれば何の問題も無く理解できる。 年中行事の一環として、サンタさんが各家庭の子供たちにプレゼントをばら撒く事に[…]
マウリツィオ・ポリーニ 「ベートーヴェン:後期ピアノ・ソナタ集」 音楽

マウリツィオ・ポリーニ 「ベートーヴェン:後期ピアノ・ソナタ集」

ASIN:B00005Q7R3 マウリツィオ・ポリーニの「ベートーヴェン:後期ピアノ・ソナタ集」を聴いた。 ミラノ生まれのポリーニの弾くピアノは技術的に完璧すぎて冷たいとかサイボーグとか言われることが多いらしい。 18歳でショパン国際ピアノコンクールで全員一致で優勝をした後、直ぐ演奏活動に入らずに10年近く勉強を続けたらしいというエピソードからも、彼は一般的なイタリア人のイメージにない真面目さと勤[…]
グレン・グールドのベートーヴェン三大ピアノソナタ/パンセを読み始める 日記/雑記/妄談

グレン・グールドのベートーヴェン三大ピアノソナタ/パンセを読み始める

ASIN:B00005GB4M グレン・グールドの演奏するベートーヴェンのピアノソナタ23番はとても遅くて、全然「熱情」に聞こえないけど、これもアリアリ。 しかしながら8番はベタベタにとってもいい感じ。こういう内向的で自己愛に満ちたような演奏は彼向きだ。 グレン・グールドの引くベートーヴェンは全然ベートーヴェンという感じがしない。 それでも、ベートーヴェンでなくグレン・グールドの演奏とだけ思えば、[…]
ベートーヴェン:最後の三つのピアノソナタ バックハウス、内田光子 音楽

ベートーヴェン:最後の三つのピアノソナタ バックハウス、内田光子

ASIN:B000CBNZ5O ASIN:B00005FLK0 ベートーヴェンの最後の三つのピアノソナタ、30、31、32番を満を持して録音された内田光子の演奏と、古典的名演であるバックハウスの二回目の全集録音で聴いた。 内田光子の演奏は全体的に没入感と感情移入たっぷりでとても雄弁な感じがする。とても丁寧で気を使っているのが感じられ、ちょっと端正過ぎるような気もするけど32番の第2楽章はこんな風な[…]
ジョスカン・デ・プレ 「ミサ:舌よ、ほめたたえよ」 音楽

ジョスカン・デ・プレ 「ミサ:舌よ、ほめたたえよ」

ASIN:B00005ATCX なんとなくミサ曲が激しく聴きたくなったのでイギリスの声楽アンサンブル、タリス・スコラーズが歌うルネサンス期のフランドル派の作曲家ジョスカン・デ・プレのミサ曲の二つ「Pange lingua」「La sol fa re mi」を聴いた。 このCDに入っているミサ曲の録音は1987年の英グラモフォン誌Record of the Yearに選ばれた(らしい)というだけあっ[…]
『バッハ:ゴルトベルク変奏曲』ミッシャ・マイスキー弦楽三重奏 音楽

『バッハ:ゴルトベルク変奏曲』ミッシャ・マイスキー弦楽三重奏

ASIN:B000HOJDGG去年の終わりころに十字屋の視聴コーナーで聴いてたまらんかったCDをやっとちゃんと聴く機会に恵まれた。 弦楽三重奏に編曲された、J.S.バッハのゴルトベルク変奏曲、ミッシャ・マイスキーがチェロ、ジュリアン・ラクリンがヴァイオリン、今井信子がヴィオラである。 グレン・グールドの演奏する「ゴルトベルク変奏曲」は「天一のラーメンはラーメンではなく天一という食べ物」であるように[…]
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