イジス写真展 -パリに見た夢/夢想的で詩的なジャーナリズム ミュージアム

イジス写真展 -パリに見た夢/夢想的で詩的なジャーナリズム

またしてもこれも終わった展覧会の話やけど、「イジス写真展 -パリに見た夢- IZIS PARIS DES RÊVES」に行ってきた。 このIZISって人はリトアニア出身のユダヤ人で、有名どころのフランスの写真家「ドアノー」や「アンリ・カルティエ=ブレッソン」と同時代に活躍した写真家である。 この展覧会ではレジスタンスのポートレイトからパリやイギリスやイスラエルの風景、動物や廃墟からシャガールのパリ[…]
生誕250年記念展「北斎の富士 冨嶽三十六景と冨嶽百景」/ホップ、ステップ、北斎 ミュージアム

生誕250年記念展「北斎の富士 冨嶽三十六景と冨嶽百景」/ホップ、ステップ、北斎

もうとっくに終わった展覧会の話だが、新年早々に、生誕250年記念展「北斎の富士 冨嶽三十六景と冨嶽百景」に行ってきた。 葛飾北斎の「冨嶽三十六景」と「冨嶽百景」の全て、さらに同時代くらいの人たちの「富士山」をモチーフにした版画の展覧会である。 その数36景+100景+αの170点近く、それらが整然と会場を埋め尽くすようにどわーっと並んでいた。 「冨嶽三十六景」と「冨嶽百景」のどれもがクオリティーが[…]
電動歯ブラシを買う/適正価格と適正欲求 日記/雑記/妄談

電動歯ブラシを買う/適正価格と適正欲求

引っ越してから風呂がでかくなったので、お風呂好きの私は毎日「いつまで入ってるねん」というくらいに毎日長時間お風呂に入っている。 湯船の中ではボーっとしている時間が増えたのはいいのだが、ボーっとしすぎると今度は暇になってくる。 ということで、最近は湯船に浸かって仰向けになりながら電動ハブラシで歯を磨いている。これは気持ちい。 生まれて初めて電動ハブラシを買ったのだが、買うにつけ、スペックから消耗品か[…]
古市憲寿『絶望の国の幸福な若者たち』/フリーライダーとイージー・ライダー

古市憲寿『絶望の国の幸福な若者たち』/フリーライダーとイージー・ライダー

ISBN-10: 4062170655 気鋭の1985年生まれの社会学者、古市憲寿による『絶望の国の幸福な若者たち』を読んだ。 経済や産業や環境や政治やその他様々な観点から、どう考えても日本の未来は暗いし絶望的ですらある。と言われている。 今のおっちゃんおばちゃん、じいちゃんばあちゃんは、 我々はすべてが成長してゆく世の中に生きて希望を持てたけど、これからの世代は希望がなんか持てないではないか。 […]
全ては移り変わる/どうする?グローバリズム?/おいでやすグロバリゼーション/そして世界は変わる 日記/雑記/妄談

全ては移り変わる/どうする?グローバリズム?/おいでやすグロバリゼーション/そして世界は変わる

私がまだ子供だったころ、 すべては常に成長し続けると信じられていた。 経済や技術や株価や地価やGDPのグラフは、 常に右肩上がりにしかならないと思われていた。 私がまだ子供だったころ、 公務員や教員は最も人気のない職業の一つだった。 「安定」などというモノは最も生産性のないものとして、 まともな人が求めるべきではない「成長」を阻害する価値だと思われていた。 私がまだ子供だったころ、 我々の想像しう[…]
私の欲望は誰の欲望か? 日記/雑記/妄談

私の欲望は誰の欲望か?

最近なんとなく、広告がやたらと直接的にダイレクトに欲望を煽り立てているような印象を受ける。 例えば、昔のファッション雑誌系の広告のコピーは「この春欲しい春色ニット」(誰が欲しい?)あるいは「みんな大好きロングブーツ特集」(みんなって誰?)なるジャック・ラカン的な「人間の欲望は他者の欲望」な隙を死角からこっそり遠まわしに突いてくる、微妙に奥ゆかしい、本人が斬られたことに気付かない見事な太刀筋だった気[…]
書く、話す、選択する 日記/雑記/妄談

書く、話す、選択する

「ブログを書く」に限らず、何かしらを書いたり語ったりという行為は、自分自身の中にあるものを出すというよりはむしろ、自分自身そのものを作ってゆく行為の方に近いのではないかと最近思うようになった。 喋ったり文章を書いたりしていると、自分自身の発言に自分自身が「私はこんなことを考えていたのか」と驚くことは誰にでも良くある経験だと思う。 今までそれは「自分自身の中にあったものに気づいた」現象だと思っていた[…]
余りにも世紀末的なようで実は新世紀的でもある 日記/雑記/妄談

余りにも世紀末的なようで実は新世紀的でもある

それほど日差しがきつくなくなった、太陽がかなり傾いたもう直ぐ夕方という時間、二人で屋外のプールで泳ぎながら真っ青な空を見上げていたら、空の一方から黒い雲のようなものがこちらに向かって広がってくるのに気付いた。 不思議に思ってしばらくそれを眺めていると、その黒い雲のように見えたのは実は鳥の群れであるらしいことが分かる。 その鳥の群れはやがて空一面を多い尽くすほどになり、あたりは夜のように暗くなってし[…]
「ガレとドーム-四季の花」/世紀末的ガラス細工 ミュージアム

「ガレとドーム-四季の花」/世紀末的ガラス細工

またしても展覧会の話であるが、先日、京都伊勢丹でやっていた「北澤美術館所蔵 ガラス・コレクション ガレとドーム-四季の花」展に行ってきた。 19世紀末から20世紀はじめにかけてのフランスのいわゆる「アール・ヌーヴォー」の時代に活躍したガレとドーム兄弟のガラス工芸品の展示会である。 「アールヌーボーのガラス工芸品」と聞けば大抵の人がやたらと華奢で繊細なものを思い浮かべるのではないだろうか? しかし、[…]
「肥後松井家の名品」その2「武家と能」/うさみみ兜にキャー義満さんのエッチー ミュージアム

「肥後松井家の名品」その2「武家と能」/うさみみ兜にキャー義満さんのエッチー

先日「肥後松井家の名品「武家と茶」「武家と能」 」の二つの展覧会に行って来たことを書いた。 ブログでは「武家と茶」のほうの感想だけ書いていたので、残りの相国寺の承天閣美術館で開催さている「武家と能」の方の感想を。 「武家と能」では松井家に伝わる能装束や武具やら様々な道具類が展示されている。 「武家と茶」が茶道具と資料のみというひたすら渋い展示で、展示物に関しては正直「お、おぅ...」という感想しか[…]
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