本 1 10月 2010 泉鏡花:『夜叉ヶ池・天守物語』 /人間は妖怪か / 早く妖怪になりた~い ISBN-10: 4003102738 泉鏡花の二つの戯曲『夜叉ヶ池』と『天守物語』の入った二つの岩波文庫『夜叉ヶ池・天守物語』を読んだ。 読んだのは少し前の夏真っ盛りの暑い日であったけど、今更のように感想などを書く。 何故か私は余り日本文学は読まないけど、この本を読んでこの本の中の世界に浸っていると、日本語の美しさはもちろん、物語り全体が醸し出す幽玄ともいうような美しい感覚が染み渡ってくる。 こ[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 30 9月 2010 断片の集積は全体ではない事について 九月から毎日更新すると決めて書き始めたが、この日でちょうど一ヶ月休み無しに更新した事になる。 とはいっても、一日にあったことを数日に分けて、しかも数日文を一度に書いたりと、厳密に言えば「Weblog」の本来の意味の「log」にはなっていないが、これはこれで上出来。 毎日がlogとして書くべき事に満ちているはずなどないのだ。 しかし、書いた九月分のブログを読み返してみると、実際の生活と比べてなんとも[…] 続きを読む
いきもの 29 9月 2010 エンゲル係数95%/おれは知的生命体を止めるぞ!ギョギョー この間シマドジョウとタナゴを家に連れて帰ってからそれなりに本格的に淡水魚を飼いだすことになり、家に帰ると魚ばかり眺めている。 元々魚好きなせいもあるだろうが、気がつけば一時間経過などは当たり前で、もう何時間でも眺めていられそうな勢いである。 で、ずっと魚やエビや貝を眺めていて、彼らがいったい何をしているのかといえば、泳いでいるか、じっとしているか、食べているか、のほぼ三通りしかないように思う。 ミ[…] 続きを読む
いきもの 28 9月 2010 フルメタル琵琶湖 / ブラックバスとタナゴとベトナム戦争 餃子ドッグを食べた日の話はまだ続く。 餃子ドッグを食べ終えた時点でまだ日が高かった。土偶カーにはブラックバス用の竿とルアーとイカ用のエギが常に搭載されているので、天気もいいことだし釣りでもしてみるかという事になった。 昔は好きだったけど、今となってはブラックバス釣りにそれほど興味が湧かないのだが、エサが無いけどちょっと釣ってみるかという時にルアー釣りというのはとてもお手軽ではある。 ブラックバスを[…] 続きを読む
いきもの 27 9月 2010 用水路でガサガサ / 新ジャンル、シマドジョウ系女子 初めての餃子ドッグの日、道中の農業用用水路でガサガサしてみた。 初めてガサガサする場所だったが驚くくらいに採れた。 底の砂をすくえばシマドジョウの大きいのから小さいのまで、岸際の草をガサガサすればタモロコやらモツゴやらの雑魚が幾らでも。そしてタナゴまで入る。 ちょっとガサガサすればごらんの通り 底にはカワニナやシジミが沢山、タニシもいる。これはお魚パラダイスである。 商品価値の高いお魚さんがいるか[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 26 9月 2010 勇気を出して始めての餃子ドッグ / 餃子ドッグと乙女の恋 / アメージング餃子ドッグ! 先週、余りにも微妙すぎて餃子バーガーを作ることに踏み切れなかったのが非常に心残りであった。 この心残りと共に時を過ごし、事あるごとに思い出すのは作れなかった餃子バーガーの事ばかり。もう、餃子バーガーを想ってはため息をつくばかりの1週間であった。 まるで私は「傷つくのを恐れるあまりに恋することに臆病になってしまった乙女」のようではないか。 「傷つくのを恐れるあまりに餃子バーガーに臆病な私」って意味分[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 25 9月 2010 肉鍋 / 「ご飯を食べずに残さない」のパラドックス / 頬袋 二週間連続で同じ肉鍋(というかモツ入り肉鍋)屋さんに行った。 この肉鍋屋さんはお気に入りのモツ鍋屋さんの姉妹店であり、そのモツ鍋屋さん同様にだしが特にとても美味しいのだが、やたらと量が多い。 普通ちょっと量が多いくらいならウェルカムであるが、これはもういくらなんでも多すぎるという量である。 まず持ってこられた段階での山盛り具合に圧倒されてしまう。誇張でも比喩でもなく、まんが日本昔ばなしにありがちな[…] 続きを読む
いきもの 24 9月 2010 稚エビ / エビも飛ばずば喰われぬものを 先日近所の川から捕獲して来たミナミヌマエビが次から次へと抱卵している。 (クリックで拡大) ミナミヌマエビは成長段階で一般的なエビのようにゾエアになったりする過程がなく、卵から孵るとすでに稚エビになる上に、 ヤマトヌマエビのように汽水域でないと脱皮できないとかいうことも無いので、とても繁殖させやすいエビであるらしい。 確かに気がつけばいつの間に抱卵しており、また気がつけば抱卵した卵がなくなっており[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 23 9月 2010 マザー・グースにジワジワ来る十五夜の次の夜 子供のころ字が読めるようになると家にあった谷川俊太郎訳の『マザー・グースのうた』をよく読んでいたのだが、その中にあった月の詩を覚えている。 ぼくがつきをみると つきも ぼくをみる かみさま つきを おまもりください かみさま ぼくを おまもりください (画像をクリックで拡大) (さらに…)[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 22 9月 2010 脊髄反射ギャグと下ネタとバタイユと消費とこのブログを書くことと 先日古い友人と海釣りに行った事を書いたが、その海に向かう道中の車の中、妙なテンションでどうでもいいことをうだうだ話していた。 運転しながらおはぎを食べたりお茶を飲んだりしながら話していたのだが、よく考えれば殆ど二十年くらい全くといって良いほど、二人とも言ってる事が変わっていない。 二十年も同じような事ばかり言っていれば名人芸的様式美が生まれても良いはずだがそんな気配も全く無い。 道中の看板や店の屋[…] 続きを読む