加藤 忠史 『双極性障害―躁うつ病への対処と治療』  / 知による救いの可能性/ 自分が機械である事は福音か

加藤 忠史 『双極性障害―躁うつ病への対処と治療』 / 知による救いの可能性/ 自分が機械である事は福音か

ISBN-10: 4480064656 現在、理化学研究所脳科学総合研究センターで脳科学系チームのリーダーやらディレクターを務める著者による、『 双極性障害―躁うつ病への対処と治療』 を読んだ。 いわゆる躁鬱病のことを最近では双極性障害と呼ぶらしく、うつ病や躁病とは根本的に違い、躁状態とうつ状態が一定期間で切り替わるもので、うつ状態での苦しさは勿論の事、躁状態でのあまりにもぶっ飛んだ問題行動が人間[…]
文章を書くのが楽しい落とし穴 / 立場よりも視点 日記/雑記/妄談

文章を書くのが楽しい落とし穴 / 立場よりも視点

長らくブログをサボってほとんど放置していたけど、最近再び書くようになった。 放置期間は書きたいことは書くべきことではないという思いにとらわれ過ぎて全く書けなかったが、一旦書き出すといくらでも書ける。ちょっとした思考を糸口に勝手に文章があふれてくる。つくづく私は文章を書くのが好きなのだなと思う。 文章を書いている間、文章で表される私の思考と私の言葉には、明確な意味と整然とした論理があるように思える。[…]
斎藤環 『社会的ひきこもり―終わらない思春期』 /ひきこもりよ、ひきこもり利権を利用しろ

斎藤環 『社会的ひきこもり―終わらない思春期』 /ひきこもりよ、ひきこもり利権を利用しろ

ISBN-10: 4569603785 斎藤環著の『社会的ひきこもり―終わらない思春期』 を読んだ。 ひきこもり事例に精神科医として長年向かってきた著者による、1998年に出版された本であり、本の前半でひきこもりとは何か、ひきこもりとは何が起こっているのか。に焦点があてられて述べられ、後半では実際にひきこもりをどう克服するのかについての主に家族に対する基本的な対処のスタンスが述べられている。 以前[…]
FMトランスミッター / サバイバル 日記/雑記/妄談

FMトランスミッター / サバイバル

最近新しい車を買った機会に、車に大量に積んでいたCDで音楽を聴くの止めてFMトランスミッターから古いipodを使って聴くようになった。 FMトランスミッターは音が悪いという先入観があったけど、それなりの製品を使えば文句なしのレベルの音になる。ちなみに私が車で使っているのはどこぞで格安で買ったコレ の黒いヤツ である。 車で使っているFMトランスミッターの音質が想像以上に素晴らしいということで、家で[…]
映画:セルゲイ・パラジャーノフ「ざくろの色」 / ロシア的マジックリアリズム / 理解できないものは反体制か 映画

映画:セルゲイ・パラジャーノフ「ざくろの色」 / ロシア的マジックリアリズム / 理解できないものは反体制か

ASIN: B00023GSIS 2ヶ月ほど前に観たタルコフスキーと並び称される(らしい)旧ソ連の巨匠、セルゲイ・パラジャーノフの「ざくろの色」 の感想を今更ながら書いてみる。 映画の冒頭で「この映画はサヤト・ノヴァの生涯を描いたものではない。人類にとって記念碑的な価値をもって美しいサヤト・ノヴァの詩の世界を,映画という手段で表現することを試みたものである。」という説明がなされるとおり、そのサヤト[…]
炎に飛び込む 日記/雑記/妄談

炎に飛び込む

傭兵仲間であった某レディーが結婚式を挙げているであろうまさにその時間、私は伸びきって箸でつまんだだけでブチブチ切れるようなうどんを食べていた。しかも釜揚げで。更には賞味期限を一日ばかりオーバーしている。 余りにも美味しくないので、天かすと白髪葱を大量に振りかけてごまかして食べていた。何故に私はこんな自分を痛めつけるような事をしているのだ?もう殆ど苦行ではないか。 片や結婚式、片やうどんに失礼なくら[…]
大局と個別の間には笑えるポイントがある 日記/雑記/妄談

大局と個別の間には笑えるポイントがある

前のエントリーで想像力が強すぎると、無駄に多くの他人の苦しみと同調して精神的な負荷が高いはずだ。という趣旨のことを書いた。 しかしそれは逆に言うと、当事者にとってはとても大事であるものの、他人からすれば余りに些細なことに過ぎないと感じられる事がとても多いからこそ、精神の安定を保っていられるのだとも言える。 たとえば赤の他人の恋愛や結婚や痴話喧嘩などは当人や関係者たちにとっては一大事であるけど、はた[…]
想像力は貧困に保つべきか。 日記/雑記/妄談

想像力は貧困に保つべきか。

毎日の自転車での出勤コースの途中には警察署があって、タイミング的にその前で信号待ちになることがよくある。 信号に引っかかった日は自転車にまたがりながら、警察署に必ずといっていいほどある「昨日の交通事故」の掲示を必ず眺めずにはいられない。 そこには昨日起こった事故の数と負傷者数、そして死亡者の数が京都府下全体とその警察署の管轄区域ごとに三列二行の表で掲示されており、毎日その表を眺めていると、京都府下[…]
「氷は水で出来ているけど、水は氷ではない」事について 日記/雑記/妄談

「氷は水で出来ているけど、水は氷ではない」事について

ずっと更新をサボっていた。 いわゆる「リア充」になってブログ卒業。などというわけではなく、本当に書きたかったことが、公の場に書く意味の無い、しかも余りにも個人的過ぎるような事で、何かを表現しようとするとその事がアウトプットの回路につっかえて、それを外に出さないようにしているとそれとは関係の無いブログの文章も全く出て来なかった。という状態だったのだと思う。 コップを傾けて中の飲み物だけを中に浮いてい[…]
数年ぶりに食べたキジハタ いきもの

数年ぶりに食べたキジハタ

また海に。 今回は本気で潜らずにヤスを短くして水深4メートル程度の浅場でカサゴとメバルとカワハギと遊び、塩焼きサイズを数匹捕獲した。 今年はなかなかに魚影が濃い。もうお魚パラダイスである。 去年殆ど見かけなかったキジハタを頻繁に見かけた。水中で見るキジハタのオレンジの斑点はとても鮮やかで美しい。なんというか、海の底まで何処まででも追いかけて行きたくなるほどの魅力があるような気がする。 とはいっても[…]
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