カラ兄にうってつけの日

カラ兄にうってつけの日

家に帰る。 ルートヴィヒのピアノソナタが全曲詰め込まれたshuffleの音をダイレクトの耳に流し込み、本棚から『カラマーゾフの兄弟』取り出して読み出す。 イヤホンで外部を遮断し、本の世界に没入する。 外から内から同時に行われる、この離脱感と没入感は強烈だ。 現実逃避の目的から身に付いた、読書と音楽を聴く習慣に再び意識して没頭する。 逃避するほどの辛い現実に囲まれているわけでもなく、離脱したいほど酷[…]
岡田節人&南伸坊『生物学個人授業』

岡田節人&南伸坊『生物学個人授業』

昨日の生物学つながりで、岡田節人を先生、南伸坊を生徒とした、雑誌『SINRA』上での生物学に関する連載を単行本化した『生物学個人授業』を読了。 昨日の本は1970年初めまでの話やったけど、この本は基本的なところから入って、1970年半ばから1980年代までに解明されてきたミクロなレベルの生物学の話。 (さらに…)[…]
ブルーバックス『新しい生物学』

ブルーバックス『新しい生物学』

読みかけで放置してたのを帰ってきてからガーッと読んだ。 例のごとくいつぞや古本屋で買い叩いてきた本。 野田春彦、日高敏隆、丸山工作の三人の共著。ヨー・ヨー・マとフジ子・ヘミングと訪内晶子のトリオくらいの豪華さ。もちろん微妙…という意味じゃないよ。 タイトルこそ『新しい生物学』ってなってるけど、この本の初版が出たのが昭和49年で、その当時に「新しい」とされた事なので、内容は1980年代終わり頃の高校[…]
雨ネトラ2 日記/雑記/妄談

雨ネトラ2

帰りは雨降ってたけど気にせず疾走。 自転車に乗ったとたんに大降りになるのはお約束だが、今となってはもう何とも思わない。 しかし帰って部屋に入ると、窓際に置いてあるnetraの天版にプチ水たまりが出来ていて激しく驚いた。どうやら窓越しに雨が吹き込んだらしい。 空調設備もなく雨風に晒される環境下のテストなど、流石のSUNもしていなかっただろうが、特に問題なく元気よく動いていた。 どこでも戦える!!ne[…]
ポール・ストラザーン『90分でわかるヴィトゲンシュタイン』

ポール・ストラザーン『90分でわかるヴィトゲンシュタイン』

元来俺は「10日で覚えるmysql」とか「30日で驚くほどキレイになる」とか言った類の本が好きではない。 なんつーか人が長い時間かかって作ったり、考えたりしたもの短期間で手に入れようとする魂胆がさもしいし、第一失礼やと思うのだ。 とは言ったものの『90分でわかるヴィトゲンシュタイン』てな本を買った訳やけど、この本はイギリスでベストセラーになり、5カ国語で翻訳が出ているほどの人気で、それに第一、古本[…]
ミシェル・ウエルベック『プラットフォーム』

ミシェル・ウエルベック『プラットフォーム』

この本も古本屋で100円で買い叩いてきた。 2001年に発表されたこの本は物語の中の事が現実の事件と重なり、驚異的な論争を巻き起こした。 現代フランス文学に属するこの本と作家は日本で「キモイ系」にカテゴライズされるらしい。 当然全部読んでからネット上で知った事である。 参考サイト:はてな 本の内容は役所に勤める冴えない40代の中年男性の話で、半分まではツアーでのタイ旅行を絡めて延々と性欲について語[…]
中島義道『孤独について 生きるのが困難な人々へ』

中島義道『孤独について 生きるのが困難な人々へ』

なんかこの人の書く本のタイトルは攻撃的やなぁと思う。 この本は、この間エントリにもした『働くことがイヤな人のための本』と一緒に100円で買った。 内容としては著者「中島義道」の半生を「苦しみ」と「自ら選び取った孤独」と言う観点で述べてあるような感じ。 多かれ少なかれ誰でもこの著者に共感する部分はあるやろうけど、ここまで思い詰めるひとは中々いないやろうと。 中途半端なものが多い世の中で、この人ほど徹[…]
「超ひも」二冊

「超ひも」二冊

「相対性理論」と「量子力学」を統一し、素粒子同士の運動から宇宙までを統一原理で記述する理論になると期待されている「超ひも理論」の入門書二冊の『超ひも理論』『超ひも理論と「影の世界」』。 買ってから気づいたのだがどちらも同じ著者で広瀬 立成という人。 本の構成も章立ても述べてある内容も挿絵までこの二つの本は酷似している。 出版社が違う本なんやけど大丈夫なんやろうか? 明らかに何も知らない一般庶民向け[…]
中島義道『働くことがイヤな人のための本』

中島義道『働くことがイヤな人のための本』

久々に土日休みと言うことで思う存分引き籠もって本ばかり読んでいる。 にもかかわらず夜に数時間所用で出かけ古本屋で見つけた本。 タイトルだけ見ると絶対読みたくないような本やけど、著者が「中島義道」だと言うこともありちょっと立ち読み。いきなり引き籠もり属性だとか、高等遊民を願う人向きだと言うところで一気に持って行かれた。 ただ一つ最初に誤解を解いておくと、こういうタイトルを持つ本を買ったからと言って俺[…]
量子、光子、陽子というと女の子の名前やと思う

量子、光子、陽子というと女の子の名前やと思う

最近、コンピューター→C言語→CPU、メモリ→半導体と興味が移ってきた訳やけど、そこから明らかに極端な飛躍として現在の半導体やらなんやらを設計する基礎となっている量子論に興味がわいてきた。 今まで俺が持っていた量子論、あるいは量子力学の知識と言えば「光、電子は波の性質と粒子の性質を持つ」てなところ止まりで「シュレディンガー方程式、プランク定数」てな言葉を知っているだけで「だから何?」と言う感じやっ[…]
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