本 24 1月 2013 吉永良正『「複雑系」とはなにか』/複雑系は燃えているか? 最近の本読みテーマはちょっと前に流行った「複雑系」ということで一冊目に読んだのがこの本、吉永良正著『「複雑系」とはなにか』である。 ISBN-10: 4061493280 「複雑系の本を読もう」と思っていたけど、この本を読み始めて、そもそも私は複雑系とカオスの違いを全くわかっていなかったことに気づいた。 読む前は「複雑系」と「カオス理論」をほぼ同じもので、カオス理論が扱う系が複雑系なのだろうと位に[…] 続きを読む
Computer 23 1月 2013 谷口長世『サイバー時代の戦争』/サイバー上での日常は前線でもあるのか? 先日から「サイバー空間で行われる戦闘」、「戦闘空間としてのサイバー領域」「通常戦闘に不可欠な空間としてのサイバー領域」についての三つの本を紹介すると書いたけど、最後の「通常戦闘に不可欠な空間としてのサイバー領域」に関する本がこれ、谷口長世著『サイバー時代の戦争』である。 ISBN-10: 4004313937 この本は米軍によるものといわれるイランの原子力施設にウィルスを送り込んでダウンさせたとい[…] 続きを読む
Computer 21 1月 2013 土屋大洋『サイバー・テロ 日米vs.中国 』/戦闘空間としてのサイバー領域 「サイバー空間で行われる戦闘」について先日書いたので、次は「戦闘空間としてのサイバー領域」についての本はこれ、土屋大洋氏による『サイバー・テロ 日米vs.中国 』(文春新書)を、 ISBN-10: 4166608789 タイトルこそ『サイバー・テロ 日米vs.中国 』となっているけど、この本は特定の国と国の争いというレベルでサイバー戦争を見るのではなく、米、露、イスラエル、中国、EU、そして日本が[…] 続きを読む
Computer 19 1月 2013 岡嶋裕史『ハッカーの手口 ソーシャルからサイバー攻撃まで』 /「サイバー空間での戦闘」とはどんな戦闘か 前日に「サイバー空間で行われる戦闘」、「戦闘空間としてのサイバー領域」「通常戦闘に不可欠な空間としてのサイバー領域」について書いてある最近読んだ三つの本をおいおい紹介してゆくつもり。 と書いたが、まずは最初の「サイバー空間で行われる戦闘」について岡嶋裕史氏による『ハッカーの手口 ソーシャルからサイバー攻撃まで』 を、 ISBN-10: 4569804969 この本はネット上で行われる典型的な「ハッ[…] 続きを読む
本 10 1月 2013 岡崎京子はバタイユか?ジャンケレヴィッチか?なことはない。 岡崎京子久しぶりに読んで、これこそイロニーだと思った。 敢えて消費社会で自らを消尽し尽くす! ジャンケレヴィッチ的であり、バタイユ的であるのだ。 なんちゃって。 ISBN-10: 4396762976 ISBN-10: 4048526871 ISBN-10: 4396761368[…] 続きを読む
本 7 1月 2013 梅原大吾『勝ち続ける意志力』/窓際のさかなクン ちょっとでも格闘ゲームを齧ったことのある人なら誰もが知っている、世界的に有名な、日本で始めて企業とスポンサー契約を結んだプロのゲーマーであり、世界で最も長く賞金を稼いでいるプロ・ゲーマーとしギネス認定された梅原大吾が書いた『勝ち続ける意志力』を一寸したきっかけで読むことになったのだが、とっても面白かった。 彼がプロのゲーマーであるのは知っていたけど、それがかの有名な「背水の逆転劇」から5年後、しか[…] 続きを読む
本 6 1月 2013 本に線を引く 昨日、このブログにうろ覚えだった文章を引用するために久しぶりに『ツァラトゥストラはこう言った』を開いた。 子供の頃に買ってもらってボロボロになるまで読み込んだ昆虫と魚類の図鑑は何処に何が載っているかを完璧に完全に指が覚えていたけど、この『ツァラトゥストラはこう言った』も何処にどのような言葉が載っているかなんとなく指が覚えている。 普段私は本には全く線を引かないタイプなのだが、この『ツァラトゥストラ[…] 続きを読む
@災害 6 12月 2012 『魂にふれる―大震災と、生きている死者』若松英輔 ISBN-10: 4798701238 ひとつ前のブログに感想を書いた『津波からの生還 東日本大震災・石巻地方100人の証言』は図書館の新着図書の棚で見つけて興味を持って直ぐに読んだわけではなく、しばらくしてからちゃんとした書架に配架されてされてから読んだのが、タイトルがうろ覚えで探すのに結構苦労した。 それらしい「震災 生」とか「津波 助かった」などといったうろおぼえキーワード検索で探していたの[…] 続きを読む
@災害 5 12月 2012 津波からの生還 東日本大震災・石巻地方100人の証言/星が綺麗 ISBN-10: 4845112744 三陸河北新報社「石巻かほく」編集局による『津波からの生還 東日本大震災・石巻地方100人の証言』を一気読みした。 この本は石巻地方で津波に襲われながらも何とか生き残った人々に震災直後の様子を語ってもらったテキストが100人分収めてある。 震災によって本社ビルが被災した三陸河北新報社による日刊の地域紙「石巻かほく」が震災の3ヵ月後から約9ヵ月にわたって100回[…] 続きを読む
本 4 12月 2012 リンダ・グラットン『ワーク・シフト』を陰謀論として読むw ISBN-10: 4833420163 リンダ・グラットン『ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉』を読んだ。 普段から私はビジネス書だの自己啓発書だのといったものを全く読まないのだが、 この本は好きなブログの中の人がtwitter上で読書会的な事を行っていたので、 たまにはこういうのも読むべさーということで手に取った。 読みにくいということは無かったけど、特に引き[…] 続きを読む