カリガリ博士 (1919/独)

amazon ASIN-B0000844E61919年製作と古いドイツのサイレント映画であるカリガリ博士を観た。 原題は Das Kabinett des Doktor Caligari という事でカリガリ博士のキャビネットに入っている「未来を予知する夢遊病の男」を巡る話である。
見せ物小屋、香具師、夢遊病者、予言、連続殺人、拘束衣、精神病院、催眠術などといった怪しげな要素満開な上に、ゆがんだ壁、斜めの床、極端に狭い階段、背もたれだけが以上に高い椅子などの妙な舞台装置で、過剰に不気味なメイクを施した登場人物が過剰な演技をするので映画全体としてなんとも言えない不気味な雰囲気を盛り上げている。
今でこそ多いこの手の精神障害な連続殺人な映画の原点と言っても良いのだろう。
これも子供の頃に見るとトラウマ映画になる類のものに違いない。映像が怖いというよりは映画全体に漂う雰囲気がなんとも不気味な、意外に複雑な構造の物語の映画であった。

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