塚本晋也 「鉄男~TETSUO THE IRON MAN~」 (1989/日)

amazon ASIN-B00005G05Z金属の棘の様なニキビが頬に出来る事を発端に、全身が徐々に「鉄」に侵食されてゆく平凡なサラリーマンの物語である。
金属部品、ボルト、パイプ、そして股間のドリルと痛みを伴いながら「鉄」が体中を覆ってゆく様が圧巻である。
塚本晋也が低予算で作ったこの映画はローマ国際ファンタスティック映画祭のグランプリを受賞し、彼の名を世界に知らしめる事になった。
この映画が世界中にカルトなファンを持つと言うのが確かに良く理解できる。


ちょっとしたシュールな映画やと思って観たらかなり強烈やった。観ていると結構痛い。ひたすら痛い。血の飛び散り方と噴出し方がひたすらえぐい。子供が観たらトラウマ映画という粋を遥かに超えているやろう。
かといってただのスプラッターではない、とにかく強烈な映像の連続である。痛さとかえぐさが二の次になるほどの強烈な映像である。
面白い、というよりは圧倒されるほどに凄いと感じる映画である。
書けば書くほどその凄さが削がれるような気がするのでこれくらいにしておくけど、スプラッターがまぁまぁ大丈夫で映画が嫌いで無いと言う人はぜひとも観ておくべき映画であろう。

2件のコメント

  • 「鉄男」観てましたか。確かに痛い映画でした。とはいえ私は男の子なのでまた何度も観たいと思うインパクトあふれる映画でありました。

  •  大人になってから観た映画ではありますが、完璧に私的トラウマ映画です。
    でも全部観てしまった、というか見続けてしまったというか、何と言うか。
    「怖いよ~」という感覚も麻痺させてしまうような強烈な「痛み」を伴う映画で多分絶対二度と観ません。(つか観れへん)

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