リュック・ベッソン 「フィフス・エレメント」

amazon ASIN-B000HKDF00以前から観たかった、リュック・ベッソンの「フィフス・エレメント」をやっとこさ観た。
未来に地球に迫り来る巨大知的物体から地球を救うために遣わされたミラ・ジョヴォヴィッチと彼女を守り導くブルース・ウィリスが必要となる4つのエレメントを探すために旅立つというスペースオペラである。
リュック・ベッソンはずっとこの映画を作りたかったけど作れず、予算の足しにするためにやっつけで作った「レオン」が大ヒットしてこの映画に巨額の資金を投入できる運びとなったらしい。
世評では高予算B級映画という事やったけど、私自身は逆にB級映画を高予算で作ればB級っぽく無くなる。と言う感じやった。何物かの世界観なり価値なりムーブメントを創造した純粋な映画作品というよりは、今までに雑多にあったB級的な価値やシステムをA級の土壌で結実させたある種の典型であると見ればいいのではないだろうか。
ゴルチェの衣装がとても良かった。その衣装を着たミラ・ジョヴォヴィッチとスッチーと受付嬢の美しさがこの映画をA級の土壌に押し上げている。と思った。なんというか金のかける所がフランス人やなぁと思った。
ストーリ的な予定調和と形式美を楽しみつつ画面の美しさを観賞できる面白い映画であった。
ミラ・ジョヴォヴィッチの超人的な強さを持つけど精神的に脆く泣いて助けを呼んでしまうあたりの演出が痛いリュック・ベッソン風味満載であったものの、天真爛漫白痴系キャラがとても魅力的であった。「レオン」とか「ニキータ」よりはこっちの方がいいや。と思った。

1件のコメント

  • 映画:レオン

    『レオン』(Léon)は、1994年公開のリュック・ベッソン監督作品。ベッソンは、初期の作品『ニキータ』で描いた凶暴的なテーマを英語で描いた…

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