「フランケンシュタイン」(1931/米) 「フランケンシュタインの花嫁」(1935/米)

amazon ASIN-B0002J50ZEamazon ASIN-B000QJMBAWかの有名な「フランケンシュタイン」とその続編である「フランケンシュタインの花嫁」を観た。
一応シリーズものということで続きも後四作ほどあるらしいけどそちらはまだ見ていない。
良家の跡取りである科学者のヘンリー・フランケンシュタインは生命の創造に魅せられ、墓地や刑場などから盗んできた死体の器官をつなぎあわせて命を与える実験を行う。やがて実験は成功して死体は動き出したが、それは人を襲う凶暴な怪物だった。という感じが「フランケンシュタイン」のストーリーである。
で、続きの「フランケンシュタインの花嫁」は前作の続き、科学者を引退したフランケンシュタイン男爵の下にまたもマッドサイエンティストが現れて人造人間の創造をそそのかし、前作の「フランケンシュタインの怪物」の花嫁を生み出そうとする話である。
「フランケンシュタイン」を観たときは有名なわりにあまりに面白くなかったので、次作の「フランケンシュタインの花嫁」もあまり期待しなかったのやけど、これが意外に面白かった。二つ続けてみるといいかもしれない。


一応ホラー映画というか恐怖映画でありつつも、人造人間のアイデンティティーやら悲哀がうんたらかんたらな映画やという、ちょっと悲しい物語だと先入観をもって観たけど、「フランケンシュタイン」の方はあまりそういう雰囲気を感じなかった。例えば、少女と無邪気に遊んでいるうちにもののはずみで殺してしまう有名なシーンがあるけど、可哀想というよりはアホやなーという味付けであるように感じた。でも、醜い怪物が少女に花を差し出しているシーンは確かに絵になる。
当時「フランケンシュタイン」はホラーのつもりで作ったのやろうけど、さすがに今となれば怖くない。
怖くないホーラはやっぱり中途半端な感じがするけど、「フランケンシュタインの花嫁」の方はホラー色をちょっと抑えて人造人間の悲哀とやらが前面に押し出されていておりなかなかの人情話に仕上がっていた。
「研究室のドアを開けて話を聴け」とか「研究を止めて結婚しろ」とか「もう一度人造人間を作ろう」など、しょうもないことから大事なことまで、最初はやたらと断るけどすぐに折れて言うことを聞いてしまうフランケンシュタイン若男爵の説得されやすさが可笑しかった。
盲目のヴァイオリン弾きと怪物の友情話が伏線でもなんでもなかったのが可笑しかった。
最初の友人のことなどすっかり忘れて、「フンガー!!働けー!!寝るなー!!フンガー!!」と若伯爵に脅しをかけて自分の嫁を作るのを急かせる色ボケ気味の怪物くんが可笑しかった。
そして自爆装置が設置してある研究所も可笑しかった。

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