本 3 9月 2007 上野 修 『スピノザ―「無神論者」は宗教を肯定できるか』 (シリーズ・哲学のエッセンス) ISBN:4140093331 スピノザといえば『エチカ』というイメージがあるけど、この本はその『エチカ』ではなく『神学・政治論』の方をメインに解説した入門書である。 自由の国であったはずのオランダでの宗教と哲学の衝突を憂慮し、その混乱の解決を目指すべく著され、自然の世界と宗教の世界の分離をどちらも守る形で推し進めようとした『神学・政治論』の意図が分かったような気がする。 宗教は啓示と服従を、哲学[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 2 9月 2007 幸せのサンドイッチ 朝起きて「幸せのサンドイッチ」を作る。 「幸せのサンドイッチ」と言っても黄色くも青くも無い、特に大層な事は何も無いただのホットサンドである。 玉ねぎとベーコンを炒めたもの、スクランブルエッグ 、レタスとトマトとキュウリのスライス、の三種類の具材をマヨネーズと塩胡椒で味付けしたものを、4枚切りの食パンを更に半分にスライスして焼いたもので挟んだ三色ホットサンドである。 本来なら潰したゆで卵を使うところ[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 1 9月 2007 洗/油/茄子/苦瓜 早起きして自転車を洗う。 チェーンを外してペットボトルに投入して灯油とシェイクして浸け込んでおき、スプロケット、ディレイラー、クランク、ブレーキについた黒い油汚れを灯油を使って大きなペンキ用の刷毛でガシガシと落とす。 油汚れが完全に落ちて部品がピカピカになったら、バケツで泡立てた家庭用洗剤を使って車体を丸ごと洗い、水で洗剤を流して、乾いたら駆動部にオイルを注す。 灯油から引き上げたチェーンにディグ[…] 続きを読む
趣味 31 8月 2007 8月最後は自転車のチェーンと 仕事帰りに近所の自転車屋に寄り、チェーンオイルとその他なんでもオイルに使う為にWAKO'S のメンテルーブを、ばら売りされているのを発見したKMCのミッシングリンクを買う。 KMCのミッシングリンクは以前買ったWippermanのConneX Linkに比べると高い工作技術が盛り込んであるような気がする。刻印もくっきり決まってるし、がちゃがちゃくねくねやっても全然外れる気配が無いのに、両横から挟ん[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 30 8月 2007 到達点である開始点は到達点を探す 当初は目標点に見えたはずの何かの区切りとか到達地点が、そこまで来てみるとまた別の何かへのスタート地点だったと言うことは良くある。 良くある、と言ったものの思い起こせば今までそんなことしかなかったような気もする。何らかの到達点はすべからく何らかの開始点でもあった。目標に達した時点で何かが終わった事なんか何一つとして無かったのではないか。 おそらく、人生だとか時の流れだとか人間一般に関わる殆どの事がそ[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 29 8月 2007 黄色い店 自転車に乗っていてたまたま見つけた雑貨屋に入ると黄色いものばかり売っている店で、喜び勇んで物色しているうちに「これなんかええんちやう?」とお勧めされたのが真黄色の「がま口」だった。 物欲が最高に刺激されながらも、値段が2500円で「ちょっと微妙やなー」と思いながら、レジまで行ったり来たりしてひたすら悩む。 という夢を見た。というより夢自体を見たのが久しぶりだ。 この日も妙に疲れ果てていて、11時前[…] 続きを読む
映画 28 8月 2007 黒澤明 「生きる」(1952/日) ASIN:B000VJ2DOQ 「有名やけど見ていない昔の映画を見よう企画」の一環として黒澤明の『生きる』を見た。 今となっては「生きる」とか「生きろ」とかいった言葉はどうでも良い文脈で散々使い古されてチープになっているけど、「生きる」や「生きろ」という言葉はこのように使うのだというお手本のように「ただ生きる」が「エウ・ゼーン」の意味合でいの「生きる」となる様が描かれていた。 アマゾンに掃いて捨て[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 27 8月 2007 量と質 睡眠を削って自由になる時間の量を増やすか、睡眠をちゃんととって自由な時間の質を向上させるかのジレンマは誰にとっても永遠のテーマやろう。 一般的にはよく寝てしっかり脳を休めて質のいい仕事なり時間を過ごすほうが良いように言われるけど、絶対的な時間が足りずゼロの時間の質を向上させることは不可能なので、結局大体みんな睡眠時間を削って量を増やすということになる。 最近寝るのがやたらと遅い日が続いて寝不足気味[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 26 8月 2007 夏の終わりの、遠すぎる あまりに暑くて目が覚めると太陽は既に南中して昼も大分過ぎていた。 暑さで起きるという目覚めの悪さと、起きた時間の遅さでちょっと嫌な気分になりつつも、部屋の中の異様な暑さにもかかわらず、なぜか夏の終わりのような雰囲気が漂っており、不思議といえば不思議、微妙といえば微妙、ついでに言えば苦行のようでもある。 夕方から自転車に乗って出かけたのだが、それが無ければ本当に苦行のような日曜日だったに違いない。 […] 続きを読む
日記/雑記/妄談 25 8月 2007 「ナバロンの要塞」(1961/米)/久しぶりの「寒い」 ASIN:B000BVVFIO 「有名やけど見ていない昔の映画を見よう企画」ということで『ナバロンの要塞』を観た。 難攻不落の要塞に海に向けて設置された大砲2門を、味方の駆逐艦が通過する前に破壊するという任務に、それぞれ得意技術を持つ6人の精鋭が挑む話である。古典的な快作やけど、昔の映画の癖に敵やろうが寝返った味方やろうが情け容赦なく殺すのがちょっとびっくり。どこかのサイトでも言っていたように、人[…] 続きを読む