日記/雑記/妄談 21 10月 2007 それでも、「はじめにことばがあった。」 この年になると言語化できる物事は実はそれほどたいした事じゃなくって、非言語的なレベルの智や感覚の認識こそが大事なんだと言う事がわかってくる。 それは大事ではあるけど、非言語的なモノであるがゆえに言葉して他には伝える事が出来ず、個人的な認識のレベルに留まる。更には非言語的であるがゆえに自らの中にすら何らかの概念として定位して留めておく事も難しい。 『カラマーゾフの兄弟』を50回は読んだと言う御仁が「[…] 続きを読む
生活 20 10月 2007 鉄フライパン オムレツを作るために厨房用品店で業務用の直径20cmの純日本製鉄フライパンを買った。 値段も1000円ほどとお買い得である。 買った時はただの銀色やったけど、強火でひたすらあぶり続ける「焼き込み」を行ってシリコン塗装皮膜を焼き切って除去し、更に空焼きし続けると良い感じの玉虫色になった。 とりあえずオムレツを作ってみたけど確かに上手く出来る。良い道具って言うのは上手く出来てるし、使っても見ていても惚[…] 続きを読む
映画 19 10月 2007 黒澤明 「羅生門」(1950/日) ASIN:B00006AUUZ 黒澤明の『羅生門』を観た。世界に日本映画と黒澤明の存在を知らしめる契機になった、世界的にも有名な作品ということである。 内容は芥川龍之介の『羅生門』と『藪の中』をミックスしたようなもので、一人の盗賊によるある検非違使に対する殺人事件に関しての、容疑者の盗賊、被害者の妻、被害者の検非違使、目撃者のそれぞれの証言としての回想シーンがメインになっている。 しかしながら、そ[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 18 10月 2007 carpe diem 「死を思え」「死を忘れるな」と言う意味の「Memento mori」と言う言葉は、当初の古代ローマ時代では「carpe diem」(今を楽しめ)の方向性を持った趣旨の言葉だったらしい。いずれ死ぬから、今を存分に楽しんでおこうというわけである。 しかしながら、その「Memento mori」はキリスト教世界の価値観に触れて、大体今使われるような「世の中は全て空しい」を含意するようになったそうである。[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 17 10月 2007 片隅でオムレツ朝風呂ヘチマチャンプル 昨日は早くに寝てしまったので、目が覚めたのも早かった。風呂に入らないまま寝てしまっていたので起きてすぐに風呂に入る。 休日の朝日に満ちた風呂に浸かると、このまま世界が終わればどれだけ幸せだろうといつも思っていた。 私にとって朝の光の中で湯船に浸かるのはそれほどの至福の瞬間なのである。 多幸感に包まれ、余りに現実から乖離した感覚のまま自転車に乗って出勤する。しかしながら余りの多幸感に現実離れすればす[…] 続きを読む
生活 16 10月 2007 オム・土偶・オム 自己流では限界があると言うことで、オムレツの作り方をインターネット上にある動画で研究しまくり、実際に作って見た。 残念ながら土偶家は包丁の品揃えは良いものの、フライパンの品揃えは悪く、オムレツに使用されるような小さいフライパンなど無いので、しょうがなく巨大な炒め鍋で巻いてみた。 と、こんな感じに、とりあえずオムレツの形に巻けるようになった。オムレツ道は始まったばかり。精進あるのみである。 どっちに[…] 続きを読む
本 15 10月 2007 野田又夫 『パスカル』 ISBN:4004120217 以前読んだ『パスカル――痛みとともに生きる』に引き続き、某キノコ先生がお勧めするパスカルの入門書、 野田又夫『パスカル』を読んだ。 絶版になった古い本なので漢字が旧字体であり、頭で新字体に変換しながら読むので中々リズムが取れずちょっと苦労した。たとえば「辯證」が「弁証」だと気づくのに数テンポ遅れて「ん~??あ~ベンショウね」な具合である。 しかしながら内容のほうはと[…] 続きを読む
映画 14 10月 2007 スタンリー・キューブリック 『バリー リンドン』(1975/米) ASIN:B00006585H スタンリー・キューブリック 『バリー リンドン』を見た。 18世紀、七年戦争前後のヨーロッパを舞台に、農家の平民が嘘とペテンを武器に世渡りし、富と名誉を求めて上流階級へと這い上がる、山あり谷あり波乱万丈の物語である。 と言うと、めまぐるしく場面が展開する息もつかせない物語を想像するけど、実際は淡々と、退屈なくらいに物語は進行する。 蝋燭の光や窓から挿す光の自然光のみ[…] 続きを読む
生活 13 10月 2007 秋刀魚、オムレツ、秋の空 この日も秋刀魚を刺身で食す。 秋刀魚は三枚におろした後に腹骨をすいただけで、血合も小骨も取らず皮も引かずにそのままそぎ切りで十分食べられるので、作る側としてはかなり楽である。 秋刀魚なのでとても脂が乗っており、そのままの刺身だけではちょっときついので、ネギ生姜、大葉と三パターンの味に分散させると結構大量にあっても飽きが来なかった。 そしてオムレツ。何度作ってもなかなかうまく巻けず、「限りなくスクラ[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 12 10月 2007 戦場に架ける橋 この日をもってクラッシュしたシステムの機能はほぼ完全復旧した。土日もちゃんと動いていてくれることを願って自転車に乗って仕事場を後にする。 ツバス3匹、秋刀魚3匹、豆腐、ゴーヤー、合挽きミンチ、卵を買い求め、気分良く宴会に繰り出す。 六匹の魚を持参したmy包丁で全て刺身にする。これだけの量のを捌いたのは久し振りだ。秋刀魚は当然ながら、小さいながらもツバスまで良い感じに油が乗っていた。 他人の善意を前[…] 続きを読む